ドブネズミみたいに美しい

ムシャクシャな心象を解放

兎にも角にも吐き出すしかないようで

グチャグチャなものをグチャグチャなまま

書き連ねていくのだ

きたない言葉も時に美しく映る

きたない言葉こそ私の心を浄化させる

きれいな言葉なんて糞食らえ

ハリボテの太陽は要らず

真っ黒い涙が必要だ

すべて黒に染めてしまえ

どうせすべて灰に帰すのだから

終わりは早い方が良い

あゝ黄昏が斬首されていくように

朝焼けが真っ赤な血液を街中に垂らす

いち日の始まりと終わり

どちらが美しいかと問われれば

私は始まりですよと即座に答える

降り積もる痛みもあの美しさにはひれ伏す

否応なく心のおくに突き刺さるだろう

あゝまばゆい光の一片に私は死にたい

痛みと怒りに引き裂かれ空っぽな私は

白痴の死んだ眼とさほど変わりない

ナンセンス文学に道連れ

ほどほどにしといておくんなまし

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ガムテープでぐるぐる @bonkuranaboku

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