第7話 死闘 空中戦

今日子は、馬にまたがった。

 「訓練は、?」

 スコープオンは、少し考え、

 「必要は、ないようだ。」と言った。

 「私は、指揮官として、ライトマターに先に帰る。」

 「それじゃ、私も」と今日子が言ったら、

 「少し休んだ方がいい」と言って、スコープオンは、その場を去った。


 「この馬、気に入った」今日子は、ご機嫌に言った。

 コロシアムは、静寂となった。そこから先を進んだ。

 しばらく進むと、今日子が上に乗れるような大きな鳥が、罠にかかり、苦しんでいた。俗に言うワニの歯である。


 罠から救い出した。鳥は、大人しくしている。

 「この鳥に乗って飛べるのかな」ふと今日子は、思った。

 「こいつは、アフロスという名の鳥だ」とたけしが言った。

 「俺が馬に乗るから、お前は、こいつに乗れ!」

 たけしが、そういったので、アフロスにまたがった。

 「クエー」と鳴くと、翼を広げて、空へ向かった。

 「えー気持ちいい」今日子は、空へ初めて登った。

 「俺が案内するから、ついてこい」とたけしが言った。

 アフロスは、船で言うと、戦艦だ。どっしりしている。飛ぶスピードもゆっくりだ。

 「あー下に湖がある。」

 「水を飲むか?」とたけしが言った。

  

 大きな湖であった。その先には、山がある。

 「ここから、ライトマターの本拠地には、遠いの?」

 「さあな?」たけしは、周りを警戒していた。ここは、隠れる場所がない。

 したがって、襲われる危険性が高い。

 

 「長くいない方がいい。行くぞ」とたけしが言った。


 「もう少し、休もうよ?お願い」と今日子は言った。

 「なんだか、雲行きも怪しい。行くぞ!」

 「わかった」


 湖の真ん中に、白鳥が数十匹いた。

 「白鳥だ、白鳥」今日子は、叫んだ。


 みるみるうちに、白鳥が、羽の生えたタゲットに変わった。

 「えっ」今日子は驚いた。こちらへ、飛んでくる。タゲットは、戦闘機のように、素早い。


 「しまった」とたけしが言った。武器を今日子は、持ってない。

 「油断したな」タゲットの一人が言った。

 「降下して」アフロスに今日子は言った。

 「飛び乗って」今日子がたけしに叫んだ。

 「ハッ」とたけしは、アフロスの背中に乗った。

 「どこ、触ってるの?」

 「なんだ、気持ちいいのか?」

 たけしは、両手で、今日子の胸を掴んでいた。


 「ばか言ってないで、盾になってよ」

 「まかせろ」


 そう、タゲットたちは、ボウガンを持っていた。

 集中砲火がきた。たけしが、前で耐えている。

 「アフロス、上に行って」

 数十匹のタゲットも、追いつこうとしている。

 「あいつらを、落とす」と言って、今日子は右手を伸ばし、「風よー」と叫んだ。


 すると、突風が吹き、タゲットの隊列が乱れた。

 「風を操れるとは、聞いてないぞ」タゲットは言った。


 上方から、今日子が自由落下してきた。1匹のタゲットの3つの頭を切った。そして、白鳥に戻した。

 また、自由落下。下には、アクロスがいた。


 「敵が多すぎる」今日子が叫んだ。

 「俺が、分身の短剣を剣から出す」


 「全部当てろー!」たけしは言った。敵は横一線だった。

 「消えろ」と言って、今日子は左右に剣を何回も振った。


 1匹だけ残して、後は白鳥に戻った。


 「貴様の思うようには、させん」タゲットは、突進してきた。

 「ばかね」と言ってタゲットの背後をとり、切り落とした。最後の白鳥に戻った。


自由落下のあと、たけしの後ろに戻った。

 「たけし」と言って、振り向いたたけしにビンタをかけた。

 「胸を触ったお礼よ!」


 「気の強い女だ」たけしは、心の中で、つぶやいた。

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デジタルお兄さん 美乃坂本家 @fit2300get

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