ごつっと、老子。

冒頭に来る

「道」を神秘主義的に受け止めてしまうと、途端に『老子』は怪しげな書物に様変わりしていきますし、実際、怪しげなことを言ってる人もわりと多い

に、大いに頷きました。そう言うやつに限って「俺が老子の真の意味を知っている!」って喧伝してくるんですよね……まあそのあたりはいいです。

よくわかんない、デカい何か。その中に自分がいる。自分は個でありながら、そのデカい何かの中に含まれており、一部でさえある。そこを見失うと、様々な悩みの中に陥る。そんな感じでしょうか。

何のかんのと語ってみても、老子によって重要なのは「様々な思い悩みをすっとばす」ことにあるのではないかな、と思っています。いや、あの奇矯な言葉たちに振り回されるのもまた楽しいんですけど。

この解説を読んで、老子に向かうと、筋道が見えやすくなるんじゃないかな。そのように思いました。