幻想郷監査官の事件簿

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※あらすじ※
『ロンディニウム』

それはとある幻想郷の名。しかし、実在する都市の名でもある。世界の最西端にあるその島は、虚と実が入り混じっている。島には五つの幻想郷があり、それぞれに王がいる。

島の南部に位置するその領域は、五つの幻想郷の中で一番小さい。それにもかかわらず、この幻想郷に滅びは訪れないと言われるほど、絶大な力を持っている。少数精鋭であることや諜報機関が特に優れていることも要因の一つであっただろうが、その最たる要因は女王と呼ばれている災害級の幻想卿である。彼の女王により、ロンディニウムは、恒久の安寧を享受する都市として名を馳せていた。

だが、平和というものは続かないもので、ロンディニウムとその他四つの幻想郷との間で戦争が勃発する。それがいつの間にか泥沼化し、五…続きを読む