インドラの、敵対する者、した者への容赦のなさが清々しく、大好きです。
作品中では『病んでいる』と書かれていますが、むしろ、そこは変わらないで欲しい。
『国や家を追い出される主人公』という作品は定番で、ほとんどの作品で主人公は『追放されたのに未練たらたら、結局救いに行く』『理不尽な命令をなぜか受け入れる』『どんなにひどいことされても、謝られると許す』というパターンですが、この作品の主人公インドラは、そんな事は受け入れません。
敵対し、攻撃してきた者には拷問。
王族、貴族でも気にしない。
庇う者も敵として認定。
後で謝ってこようが完全無視、空気扱い。
こんなスカッとする作品、初めて読みました。
転成幼女で虐げられ強くなり、酒と料理で世界をとる(違う)物語。
美少女公爵(家は伯爵)令嬢なのですが、料理と豊富な知識でチートをするというところはよくある展開だと思うのですが、酒と料理で本当に世界をとってしまうんじゃないかこの少女はと思ってしまいます。
超絶美少女(自称)なのですが、ある意味自業自得でどうしても美少年にしか見られない悲哀。
最高ランク冒険者なのに、引っ張っていく役なのに周りの扱いが少々かわいそうで普段はプライドをどっかにおいてきたと思われる悲哀
タ○コマをはじめとしたゴーレムも登場しますし、悪役令嬢(ただしいい子)も登場し果ては召喚勇者等いろいろ詰め合わせておりますが、それをすべて主人公'sの強力な個性があってこそではありますが、うまくまとまったお話になっています。
漫画化も見てみたいのですが、お話が濃密(内容的にも話量的にも)過ぎて、うまく処理出来る方ではないときついのかなとも。
是非末永く書籍続刊も期待しつつ連載いただけることを期待するとともに、これから読まれる方の期待も決して裏切らないできだとお思います。