第18話 最終話 永遠に
王族であるマルコが、手を上げたことに、デメキン様が驚く。
「私は、やるとも! 特権階級意識だけと言われて恥ずかしくないのか」
遠くの方で、一人の年配の女性も手を上げる。
ふくよかで、優しそうな女性がムギの前に出てくる。
「ラルフの母です。ムギさん、あなたの話は聞いています」
ムギの手を、ラルフの母が包むように握る。
「村長のお母さん……」
ラルフの母と聞き、心が温まり、力強い気持ちになる。
そして婦人の顔をまじまじ見る。つい率直に感想を言ってしまう。
「似てないですね」
ムギの頬を、笑顔のまま、きつくギュッとつねる。
「よく言われるわ」
つねられたまま、ムギが話す。
「やっはり、そんのかんじは、にてまふ」
少しずつ手が上がる様子を見て、退屈していたデメキン様が体を起こす。
「驚いたわね」
半分以上の手が上がるが、他の手が上がらない。デメキン様がイライラした様子になる。
「この腰抜け! 本当に王族?」
ビクッとする王族達。
「可愛い男の子が、こんなに頼んでるでしょ?! 二度と出てこないわよ! もう力貸さないわよ!」
「か、カワイイ??? あの精霊が王族でもない子供に干渉するわけが…」
「でも、本当だったら。帝国が迫る中、国防が…」
結局、全員が手を上げる。
「割と脅迫! でもありがとう」
みんなで石碑に血を垂らす。ベタベタの血だらけになった石碑。
ムギが、思わず、呟く。
「すごくグロくなりましたね。石碑…」
デメキン様が嬉しそうに言う。
「100人以上の血だからね! でも、これはスゴイかもぉ」
デメキン様が、分身体の方に飛んでいく。それを、ムギが仰ぎ見る。
「これでよかったのかな」
ムギの肩に、マルコがちょっとだけ辛そうに手を乗せる。
「なんか、結構だるくなったから、いいんだと思う」
「だるい……」
ムギが他の王族を見回す。王族みんなが、ムギに対して、何度もうなずく。
「……。なんか、盛り上がりに欠けましたね」
ラルフの母が言う。
「あなた、それは、あんまりよ」
「やっぱり似てますね!」
ムギはなんだか嬉しい。
<゜)))彡<゜)))彡<゜)))彡
ペットが何度呼んでも、ラルフから返事はない。
本当に、本当に健やかに眠っているようだ。
なんだか、寝息を立てているようにも見える。
ラルフの顔にペットの涙がポツポツおちる。
ラルフの瞼がかすかに動く。
そこへムギがやってくる。
「ペット」
「ほら、ムギも来たぞ」
ペットが泣きながら、ラルフの顔をペチペチ叩く。
「ペット、村長は寝てるだけかも」
「そうだよな。寝てるだけだよな」
屈託なく言うムギに、この少年の小さな心には、この事実は受け入れられないんだと思い、また、ペットが大声でが大号泣してしまう。
「あのー、ごめん、ペット。多分、村長は大丈夫」
ラルフがバチッと、目を開ける。
むくりと上半身裸を起こす。
死んだとばかり思っていたラルフが起きたため、ペットが驚く。
「うわっ!」
ラルフが誰ともなしに言う。
「生きてるっぽい……ね?」
ラルフが自分の両掌や、辺りをみる。
ペットと目が合う。
ラルフが無表情でたんたんと話す。
「自分でもドン引きするぐらい、ドバーッて血吐いたし絶対死んだかと思った。………なんか今となっては、いっぱい死亡フラグ立てちゃて恥ずかしい……」
ラルフの顔を無言でじっと、ペットが見つめる。
ラルフがボソッと言う。
「心配かけて、ごめんね?」
ペットの目から、またダーッと涙が流れる。
「お前、やっぱり寝起き悪いな」
ラルフの顔にペットが抱きつく。
そんな二人にムギが説明する。
「王族のみんなに手伝ってもらったんです。マルコさんが手配してくれたんですよ。村長の負担は軽減できるみたいです」
ムギの背後に王族みんながいて、マルコが親指を立てている。
「あの緑のに聞いたら、そんなプランもあるって。村長が主だからそれなりに、くらってはいるみたいですけど」
ラルフが言う。
「そんなプラン……。あの緑と対話可能なの!?」
「いや、こっちと」
ムギの肩に、デメキン様が乗り、頬にべったりくっつく。
「また、ずいぶんと奇妙な生き物に懐かれているね!」
「あ、この子、デメキン様です」
魚の形をした生き物が、ムギを上目遣いで見る。
「もう! ムギッ! デメちゃんって呼んでって言ったじゃない!」
「デメちゃんです」
「えーーーーーーーーー!!!!!」
ラルフとペットが、叫ぶ。
「あの緑のデッカイの、デメキン様なんですって」
「えーーーーーーーーー!!!!」
驚きが収まらくて、また叫ぶ。
二人の驚きにムギが焦る。
「せ、説明しますね」
「そうして!」
「これだけ仲の悪い王族のみなさんが、ちゃんと正しく文献を残すかなと思ったんです。
誰かの思惑で改ざんされることも、あるのかなって。
で、よくよく文献をみたら、紋章の印が時系列に劣化してなくて。
つまり、差し替えされたり、改ざんされた可能性が大きいのかなって。
そして、この紋章が、デメキン様に彫られているものと全く一致しているんです。
マドレーヌ王国の王族の紋章ではない、この文献にのみ使用されている紋章が!」
ラルフがポカンとする。
「全然、気づかなかったよ!」
ムギが、何度も頷く。
「知らなくて当然です。村でもデメキン様に紋章があるの知ってるの僕くらいだと思います。能力者じゃなくてやさぐれた時、暇でまじまじとデメキン様を見ていた時があって」
ラルフが不憫そうにする。
「……そんな時が」
「そしてデメキン様の土台の部分は文字が刻まれてます。
文献を見ても、オミソ村のデメキン様と一致する文字列は見つからないので、オミソ村のデメキン様に残された文字列は改ざんされた部分なのではないかと。
精霊の詳細を秘密にすると都合の良いひとが、抜き取ったのかもしれません。
村長が契約に使った王国の碑石には、文字列はなかったんですけど、よく見ると削られたような跡があって。これは、可能性がかなり高いと思いました。
文献の古い言葉は分からないんですけど、デメキン様に彫られている文字は、村人に伝えられていて。
というか内容はダンスらしくて、オミソ村では子供は全員、体操感覚で踊らされます」
「ダンスッ!? あー、小さい子供達が毎朝踊ってるね。可愛くていやされる!……あれを16歳のムギ君が踊ってくれたんだね…」
「それもそうですし、とてもダンスを踊る気分ではなかったんですけど」
「だよね……」
「で、一か八か踊ってみたら、この通りデメキン様が!!」
「意味分からなすぎるでしょ!」
「なぜオミソ村にマドレーヌ王国の精霊の碑石があるかといえば、当時の敵国との緩衝地帯にオミソ村があたるそうで、王国が村に金を出して、精霊の拠点として置いたそうです。拠点として置かれたものは数多くあるみたいで。
でも、今知る限りでデメキン様があるのはオミソ村だけ。
僻地のオミソ村は抜け落ちて、今も残っているのかな。
秘密にしたかった人も、デメキン様の文字を消すことには、気が回らなかったのかもしれません。
で、オミソ村の建造物が、周囲の村より少し立派なのは、その時のマドレーヌ王国の金なのかなって思いまして。それが今、観光資源として役立っているんですけど。
今も昔もデメキン様はオミソ村の収入源!」
ムギに渡された文献を、ラルフがパラパラみる。ラルフが目を細める。
「え? これ違う? 全部同じに見えるんたけど」
「違いますよ」
「天才少年! もう文献どおりに石碑はあるし、文献どおりに契約できるし、文献どおりに動くから完全に信じちゃったよ。先祖め!」
ペットがムギの髪をワシャワシャする。
「偉いぞ! ムギ!! 偉いなんて言葉じゃ足りない」
ペットのワシャワシャ攻撃からムギが逃げようとする。
「やめて、やめて」
そんなムギの様子を見て、デメキン様がムギを冷やかす。
「ちなみに、その子、クールぶってるけど、私の前でボロボロ泣いてたわよ。超、可愛かった!」
ラルフとペットが顔を見合わせ、そして声を合わせる。
「かーわーいーいー」
ムギがダムが決壊したように、またブワッと泣き出す。
「うーっ。絶対、もう死んじゃうかと思ったー」
ラルフがムギの方を向いて、両手を広げる。
「おいで!」
泣きながら、ムギがラルフに抱きつく。
デメキン様が言う。
「じゃあ私は戻るわね」
デメキン様が大きな分身体の方へとんでいく。
今度は巨大な精霊の方が話す。
「現王は恵まれているわね」
「私は王じゃない。オミソ村の村長だ!」
「何だか分からないけど、何かあったら、また呼びなさい」
そういうと、巨大な精霊が城の背後から姿を消す。
ラルフが目線を感じる方を向くと、塔には城内の者や、兵達みんなが、集まっている。
ラルフは、その中にライラを見つける。
ラルフが、ライラに向かって両手を広げる。
「ほら、ライラ君も。おいで!」
ライラは、いつもと変わらない調子だ。
「セクハラか、おっさん」
しかし、だんだんライラの目元が、ウルウルしてくる。そんなライラを見てムギが茶化す。
「てーれーやー」
ドリルがライラの背中を押し、ライラを巻き込む形でラルフに抱きつく。
「ホレ、お嬢ちゃん」
「やめろ!」
ライラが抵抗するが、そのまま従者や兵、大臣、王族も、それにならってラルフに抱きつく。中心のムギや、ラルフや、ペットの頰がギューギューにくっつく。
デメキン様が、その様子を遠くから優しく見守る。
<゜)))彡<゜)))彡<゜)))彡
ムギが部屋で日記を付けている。
その後、精霊の力を見せつけたマドレーヌ王国は帝国にマドレーヌ王国と周辺国の自治と圧政の解消を要求、そして同盟を結んだ。
大戦は終結した。
でも村長は、ちゃっかり帝国にもう一つのことを要求していた。
<゜)))彡<゜)))彡<゜)))彡
帝国城内でノアが大臣とすれ違ったため、ノアが大臣に声をかける。
「辞職されるんですね」
大臣が振り返る。
「賠償金の減額の条件が総辞職ですから。これで国の経済が大きく落ち込むことはないでしょう」
ノアが頭を下げる。
「なぜ、姉を暗殺したと嘘を言ったのですか?」
「あなたを挑発するために決まってるじゃないですか。本当に単純でありがたい。ゼキ様が、あなたを買っていることも理解ができなかった」
大臣の言葉にノアが、取り乱す。
「減らず口がすごいよ! 敵意むき出しだよ!! 普通に傷つくよ! 泣くよ!?」
「ノア様?」
パニックになっている様子のノアを、大臣が興味深く見る。
「こんなにも精神不安定な人が、あんなにも果敢に戦ったんですね…」
「え!? 精神不安定!? ディスッてんの!?」
「………。よくここまで強くなりました」
大臣が静かに笑う。ノアも少し悲しい表情をしつつも、笑顔で返す。
思い出したように大臣が言う。
「そういえば、マドレーヌ国王に妙なことを頼まれました。何でもデメキン様とやらをご神体として永年指定してくれとか。デメキン様……そういえばオミソ村にそんな物があったような……」
「ちゃっかりしているのが、村長さんらしいです」
ノアが、楽しそうにケタケタ笑う。
そのノアの様子を大臣がまた不思議そうに見る。
ノアを待っているアンの方へ、ノアは駆けていく。
「明日でしたね。オミソ村に行くのは」
「アンもいくよね」
「ええ。後輩と手合わせしに」
「本当にやめてね」
「それと、ムギちゃんって、てっきり女の子かと思ってたんですけど、男の子なんですか?」
「そうだけど」
ノアの顔を見て、アンが優しく微笑む。
「やめて! その慈悲深い目で見るの! 違うよッ!? 違うからねッ!?」
アンが微笑みながら頷く。
「本当に違うからぁ!!」
ノアが頭を抱える。
<゜)))彡<゜)))彡<゜)))彡
オミソ村の広場でムギとラルフとペットがデメキン様人形を売っている。
ムギがラルフに聞く。
「マドレーヌ王国の王様は結局、誰になったんですか」
ラルフが肩をすくめる。
「まだ、もめてるみたい。まあ、あれほどの有事でなければ、この有能な私でなくても、大丈夫だからね」
ペットが、そんなラルフをからかう。
「そういうこと言ってると、またマルコ様が何かしかけにくるぞ」
そこへ、ヒロの叫ぶ声がする。
「ムギ! 助けてくれ」
ライラがヒロを追いかけてきている。めちゃくちゃに速い。
「キレてるモードのライラじゃん! ムリだよ。何したの!?」
そこへ客がやってくる。
「すみません、デメキン様人形ください」
のんびりラルフがムギを呼ぶ。
「ムギ君、お客様だよ」
「いや、それよりお客様、ここを離れた方が! 村長、そんな悠長なこと言ってないで、誘導を」
ラルフが安心しきって、ムギをさとす。
「もう、ムギ君は心配性だな。ライラ君は、もう自分でコントロールできるよ。そんなこと言ったら、しつッ」
ラルフを蹴り飛ばして、ライラがヒロを追いかけていく。派手に倒れたラルフを見て、ムギとペットが心配して叫ぶ。
「村長ーー! 言ったじゃないですか」
「ラルフッ!!」
そこへオミソ村へ到着したノアがラルフに手を差し伸べる。
「イテテテ……。あ、王女様。いらっしゃい」
「お兄様! 大丈夫ですか?」
その言葉にラルフが驚く。
ラルフはノアの隣にアンがいることに気づく。アンが丁寧にラルフに挨拶をする。
「ご無沙汰しております」
ラルフもかしこまる。
「え、ええ。ご無沙汰しています。ていうか、お兄様!? 話したんですか!?」
「まずかった、ですか?」
舞台女優のように身振り手振りでノアが語る。
「二人の気持ちは一緒だった。しかし、そこに現れる強敵なライバル!!!引き裂かれる二人!」
その様子にラルフが唖然とする。
「尾ひれがついてません!? ライバルとかいないし!」
「話すと、あんまり喜ぶので、つい」
「つい!?」
アンが、ラルフの横にいるムギに目をやる。
ムギがそれに気づき、挨拶をする。
「こんにちは」
「もしかして、あなたが、ムギ君ですか?」
ムギがキョトンとして、アンに笑顔を返す。
「はい」
「え! 思ってたより、ずっと可愛い! ノア様、これは普通に競争率高いですよ!」
アンがノアの肩を肘でつつく。
「だから、違うって! 若者を茶化すのよくないと思うの! てか、ライラちゃんにしめられる」
ノアの背後にライラが現れる。
「あ? 私が何だって?」
「いや、ライラちゃん、ムキちゃんのこと好きかなって……。え!? ライラちゃん?いつの間に!? ギャーーー!」
アンがライラを目にする。
「あなたが、後輩? 分かるわ。強い……」
ライラもアンを見る。不敵な笑みで二人は見つめ合う。
ノアがアンの腕を引いてとめる。
「やめれ!」
しかし、アンとライラの勝負が始まってしまいそうな空気がながれる。
すると、静かにムギがライラを止める。
「ダメだよ、ライラ」
ライラが、ムギの方を向きコクッと頷くと、すぐやめる。
その様子にラルフは言わずにはいられない。
「さすが、ムギ君。本当に末恐ろしいな。てか、さっきのライラ君もムギ君なら止められたじゃん……」
そこへ、ラルフの背後にのっそりヒロが現れる。
「村長の嘘つき……。モテないって言ってたのに……」
ラルフが振り返る。ヒロの顔色が悪い。
「ヒロ君!?」
「村長って、本当に、そういうところありますよね……。裏切りだ!」
「ヒロ君! 待って!! その他は本当にモテないんだ」
「その他!? 聞きたくないー!」
ヒロがその場を走り去っていってしまう。
デメキン様が急に現れ、勢いよく、ムギの顔に抱き着く。
「ムギッ! 会いたかった!」
「デメちゃん! 久しぶりだね」
ムギも喜ぶ。デメキン様を撫でてやる。
ラルフがデメキン様の登場に驚く。
「え! デメちゃん呼んでないんだけど。契約者が呼ばないと出てこないんだよね」
「呼んでないって何!? ムギに会いたかったの! それと、あんたはデメキン様って呼びなさい」
「え! 私が契約者で、一応デメちゃんが使役される立場だよね!?」
「いやぁねえー、細かいこと言って。ねえ? ムギ?」
ライラがムギの顔に張り付いているデメキン様を、ムギから払いのけ、地面に叩きつける。
「ベタベタするな!魚!」
ライラの振る舞いにラルフが関心する。
「さすがライラ君。最強の精霊に対しても、まったく臆するところがないな……」
デメキン様は当然に怒っている。
「痛いんだけど! 何!? この女!」
しかし、ノアも、デメキン様の振る舞いに憤る。
「そうですよ! なんで、ムギちゃんの顔にベッタリはりつくんですか!」
「こっちにも!!!」
そこへマルコと、アレクサンドロスがやってくる。
「ラルフーーー! 私を王位に推薦してくれぇ!!!」
マルコがラルフに抱きつき、すがりつく。
「面倒くさいのが、増えた!!」
そんなマルコを、ラルフが容赦なく突き放そうとするが、しっかりしがみついたマルコはなかなか離れない。
「皆様、ご無沙汰しております」
アレクサンドロスが周囲に丁寧に挨拶をし、ラルフとマルコを除いて、ほのぼのした雰囲気になる。
<゜)))彡<゜)))彡<゜)))彡
ちょっと、騒がしいですが、オミソ村は今日も、明日も、永遠に、きっとこんな感じです。
やさぐれた人も、社会に疲れた青年も、キレやすい人も、心配性な人も、王位が欲しい人も、精霊も大歓迎!
興味のある方は、ぜひ観光にいらしてください。
いつでも、お待ちしています!
ムギでした。
おしまい!
ムギがパタリと、日記帳を閉じる。
最終章 永遠に
「ようこそオミソ村へ!主に優しさと商魂で溢れています。」
ようこそ、オミソ村へ!主に優しさと商魂で溢れています。 おしゃもじ @oshamoji
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