　梅雨明け数日でもうコオロギが鳴いております、2020年夏の夜。今回は中・長編各二作ずつご紹介。はからずも青春特集ぽくなりました。

　―順不同―

【中編】

☆水凪らせんさん作『猫にゃん様はそこにいる（恋愛／青春）』

　恋と友情と、劣等感とコンプレックスと。痛くて苦くて切なくて、だけどとびっきり甘くてかわいい猫にゃん様シリーズ完結編。シリーズ未読の方は、できれば1作目から順に読むことをおすすめします。登場人物たちの『これまで』を知っていると、きっとより深く心に感じられる物語。

（全17話／約34,000文字）

☆無月弟さん作『猫の王子様の恩返し（現代ファンタジー／小学生）』

　あるきっかけで動物と会話ができるようになった小学六年生の亜美。彼女のもとには、悩みごとを持った動物たちが相談にやってきます。

　猪突猛進の危なっかしい亜美と、かわいくも頼もしい、イケメン猫王子のマフィン。そして、ご近所の土方兄妹とペットのワンちゃん、パフェも大活躍の物語。鈴さがしからはじまる恩返しの行方やいかに。

（全28話／約80,000文字）

【長編】

☆宮澄あおいさん作『文字が桜の花びらになるとき（ミステリー／青春）』

　小説の文字が桜の花びらになって散ってしまうという、謎の症状に悩まされている高校二年生の灯子。やがて文字だけでなく、彼女の身体まで花びらになってしまうように……？　はたして、その美しく幻想的な謎の裏に隠されている真実とは。

　みんなそれぞれに痛くて苦しくて、だけど読後感はとてもあたたかい。自分のかなしみは、人のかなしみではない。そんな、あたりまえであるはずのことを、あらためて噛みしめたくなる物語でした。

（全33話／約120,000文字）

☆ばびぶさん作『ＩＴ音痴な僕でもユーチューバーになれますか？（現代ドラマ／IT）』

　友人に誘われ、動画研究会サークルに入ったIT音痴な大学生。パソコン、動画作成、VTuber、そして恋。ITに興味がある人もない人もきっと楽しめる。読むだけで知識がついていく、IT指南エンタメ青春小説です。

（全67話／約280,000文字）

　そういえば、夏物語の結果発表されましたねー。個人的には約一名、☆爆、社交辞令♡コメのち☆はがしコメ削除していった人が入賞してて一瞬微妙な気持ちになりましたが、作者の品性と作品は別物ですからね（真顔）

　なにはともあれ、受賞された皆さまおめでとうございます！　ということで。結果発表ページをペタっとしておわります。

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