第21話 ゆるっと他薦 その5(中・短編/葉桜特集・前編)
今回はゆあんさんの自主企画【筆致は物語を超えるか『葉桜の君に』】のピックアップ(たぶん前編)です。基準はいつもとおなじ。すべてわたしの独断と偏見にまみれた『好み』です。優劣ではありません。ちなみに、中・短編にしているのは一部2万文字を超えている作品があるためです。
〜共通のあらすじ(超ざっくり)〜
クラスを受け持つことになった秋田葉太。そこには、かつての恋人によく似ている生徒、春川桜子の姿が。校外の公園で出会う2人。次第に打ち解け、桜子は悩みを相談するも、葉太の答えを聞くことなく走り去ってしまう。やがて公園で再会。葉太は以前伝えられなかった言葉を桜子に贈る。数年後。葉桜を見あげながら思いを馳せた。
てことで。雰囲気とかテーマとか、わたしが感じた系統ごとにほんのりまとめてご紹介。
―すべて順不同―
【自立葉桜】
☆オレンジ11さん作(現代ドラマ/進路)
毒親ときょうだい差別を軸に描かれる自立の物語。テーマで二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。ラストは『よかった』と思えるハッピーエンド。安心してお読みください。
(全11話/約18,000文字(改稿前後約8,000文字ずつ))
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895360951
☆蜜柑桜さん作(現代ドラマ/受験)
受験をひかえた『優等生』の女子高生と、試行錯誤しながらも真摯に寄り添う担任教師の物語。厚みのある情景描写と等身大の悩みは非常にリアルです。
(全9話/約18,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895729484
【夢を応援葉桜】
☆薮坂さん作(現代ドラマ/夢)
自称『不良教師』な秋田は写真、不自由な環境に身を置いている生徒の桜子はスケッチ。趣味を通じて静かな交流を重ねていく2人。切りとった景色と移りゆく四季。そして『色』の描写がとても印象的。切なくもあたたかい、未来を感じるラストも素敵でした。
(全4話/約18,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895435727
☆lagerさん作(現代ドラマ/格闘ゲーム)
格ゲーとかさっぱりわからないので、そのへんはちょっと流し読みになってしまったりしたんですが、めんどくさいおっさんと、ものすっごくイキのいい毒舌少女と、キャラがみんなとても魅力的。
(全7話/24,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895498254
【キュートな葉桜】
☆無月弟さん作(恋愛/歳の差)
こちら、かわいいんです。ほんとかわいい。どこかのほほんとトボケた秋田先生と桜子ちゃんの恋心。エピソードタイトルもたのしくて読後感もしあわせです。明るくてかわいい恋物語をお求めの方におすすめ。
(全4話/約14,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895604336
☆新吉さん作(詩/名前)
こちらもまたかわいいです。桜子視点と葉太視点、独特のリズムで交互に進行していく詩的な物語。ほんのりラブコメ風味の空気感と、かわいらしい言葉のセンスとリズム。先生と生徒、ふたりの会話も楽しいです。
(全5話/約5,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895374877
【命の葉桜】
☆えーきちさん作(現代ドラマ/企画主要キャラ総登場)
過去の筆致企画『明日の黒板』と『海が太陽のきらり』の登場人物たちがそれぞれ重要な役割をになって再登場する意欲作。えーきちさん専用の裏レギュレーションもクリアされていて、いろんな意味で泣けてきます(ほめてます)
(全7話/10,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895719845
☆奈月沙耶さん作(現代ファンタジー/桜守)
桜です。とにかく桜がすごい。うん、なにいってるのかよくわかりませんが(笑)五感を刺激される描写もテーマも、真ん中にどーんと『桜』がある感じ。とても幻想的なのにキレがよくて骨太。素敵です。
(全3話/約6,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895476122
【変化球葉桜】
☆新巻へもんさん作(異世界ファンタジー/IF)
人によってはちゃぶ台ひっくり返したくなるかもしれません。あるいは『?』しか残らないかもしれません。とにかく『騙された』感がすごい1作です。わたしは好きです。この落差。
(全3話/約11,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895644834
☆ゆうすけさん作(忍者/妖刀)
前回のきらりでは奈月沙耶さんががっつり和風なファンタジーのドラゴンきらりを書かれていましたが、今回は厨二全開の忍者葉桜の登場です。夜桜と妖刀、舞う桜吹雪。お話自体はまっすぐストレートな師弟愛。少年マンガ好きならきっとハマると思います。
(全6話/約17,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895476230
そんなこんなでとりあえず、10作ご紹介しました。が! まだまだ良作はたくさんあるんですよ。まさに筆致が物語を超えている、ふづき詩織さんの純文葉桜とか、一歩まちがったらドロドロなのになぜかさわやかな世楽八九郎さんの大人青春葉桜とか、幻想的な世界観と等身大の悩みがリアルな泡沫希生さんの異世界葉桜とか、SFなのかホラーなのか、でもジャンルは現代ドラマなHan Luさんの不思議狂気な葉桜とか、切れ味抜群な伊東デイズさんのサイコ葉桜とか、ほんとに色々いろいろあるんですが! とても紹介しきれません!(きっぱり)
てことで、興味のある方はぜひこちらの企画ページからどうぞ。
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054895319694
これからまだまだ増えるでしょうし、現在連載中の作品もあるので、もう一度くらい特集できたらなと思っております。てことで、やれるかどうかはまだわかりませんが、いちおう今回は『前編』としておきます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます