売春実体験ルポ

作者 喜多條マグロ

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★★★ Excellent!!!

大変興味深く、楽しく読ませていただきました。
こういった世界に縁のない者の視点で書かせていただきますと…

売春というと、どうしてもよくないイメージがつきまといます。
悲惨で犯罪めいた裏事情が山ほどあるんじゃないかと邪推したりします。
そういった陰惨な文章だったら最後まで読めなかったかもしれません。

でもこのエッセイは、ご自分を卑下されたり他人を徹底的に罵倒したりすることもなく、時に淡々と、時にユーモアを交えて、ご自分が体験された事象をあくまでも論理的に紹介・分析されているのが特徴です。
だから読む側も顔をしかめることなく、この世界ではこんなことがあるんだな、こんな考え方もあったのか…と、興味を持って楽しく読み進めることができます。

とてもユニークなエッセイです。
新しいエッセイをお探しの方、お勧めですよ!

★★★ Excellent!!!

題材もアングラではありますが、作者様の独特な感性や文章力にたちまち引き込まれてしまいます。ご本人のことなのに、年月を経ての皮肉な描写、ところどころのユーモラスな毒舌、分析が面白く、深くいろんなことに気付かれているなぁと感じます。

売春を愛と呼ぶことは・・・物議を醸しだされそうな言及ながら、ご本人の経験によって得られた気付きならば、この方にとってまったく正しい、前向きな経験、時代であったことが感じられます。

行動のあやうさや無軌道さ、濃いエピソードが尽きなく、ファンになってしまいますね。更新を楽しみにしております♡

★★★ Excellent!!!

かつて吉原で花魁と遊ぶ時は、夫婦の真似事をすると何かで見た。何度かの逢瀬の後、床を共にする。花魁は高い教養を持ち、大名をも虜にした。フランスの高級娼婦も似た趣向だったはずだが、いずれにしろ人は性の営みに過度な期待を持っていたらしい。

ところで現在はどうだ。ブルセラ、JKビジネス、性は単なるパッケージングされた商品と化した。需要と供給という物差しは、性以外のものも私たちから奪ってはいないだろうか。

この作品の作者の生き方は危なっかしい。それでも惹きつけられるのは、世間のフィルターを通していない生の声だからだろうか。