第5話 ファミレス再び


前話に続き、まだまだ居座る、ファミレス。

フリーランス貧乏女装の2人。


―――――――――――――――――――――



ヒジキ「みんなお下品じゃないの~♪キレイぶるのは止~して♪」


ナオミ「ズズズ~・・(お茶」


ヒジキ「もっと遠くに逝ってよ~♪顔が見れないくらいにネ♪」


ナオミ「ズズ、ズズ ズ~・・・(お茶」


ヒジキ「あんたそんな、烏龍茶ばっかり何杯飲んでるのよ?」


ナオミ「あんたの不気味な替え歌で、お茶がすすむわ」


ヒジキ「不気味とは何よ、カメムシみたいな顔して。アンタ。あたしゃご機嫌なのよ。」


ナオミ「血ィ吸うたろか~」


ヒジキ「ちょつと。カメムシの上に血まで吸うわけ??極悪この上無いわ」


ナオミ「ニオイもくっつけるわよ、お忘れなく。」


ヒジキ「ひぃぃぃ!!ケダモノ」


ナオミ「すぱ--- (タバコ 」


ヒジキ「あんたはんは、鬼や!ホンマモンの、鬼や~!」


ナオミ「飲み屋でスリッパ持ってお客をひっぱたいたり、生ネギかじって店じゅうネギ臭くしたアンタはんこそ、ホンマもんの鬼よ。」


ヒジキ「・・・チィ~~ン・南無。」


ナオミ「スリッパ食わされたって被害報告まで挙がってるわよ。」


ヒジキ「あれは、本人が美味しかったって言ってるから(笑)」


ナオミ「グルメにも程があるわよ。」


ヒジキ「過去はどうでもいいじゃない、カメムシ対ゾウリムシって事で、一件落着よ♪

今夜は飲みましょ、とことん付き合うわ」


ナオミ「お待ち。全然納得できないけど(笑) まぁエエわ、それじゃ朝まで、付き合うか。悪い女と知り合った♪」


ヒジキ「ここはドリンクバー。お替わり自由はオカマの味方よね。」


ナオミ「今度、こっそり眞露持ち込みましょ」


ヒジキ「あらっ、そしたらお茶割りからコーラ割りまでイケるじゃない?


越後屋さん、あんたもワルね。ほんまにセコいワルやわ(笑)」


ナオミ「セコさは発明の母と申します。」


ヒジキ「申さんから。(笑)」


ナオミ「あー、あたしお替わり取ってくるけど、あんた何が欲しい?」


ヒジキ「んふ、そーね、カワイ子ぶって、CCレモォン」


ナオミ「カワイイ子がCCレモン飲むという発想の、この貧弱さ(笑)」


ヒジキ「うるさいわねー、じゃあコブ茶。」


ナオミ「フケ専ドリンクバーのパーティーかしら(笑)」



ヒジキ「黛ジュンですから。」


ナオミ「それは黛ジュンに失礼よ。」






(終)



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

堂山女装物語 叫奈緒美 @ecriericcrie1993

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ