第6話 (遊園地)終?

『すいねちゃん、本当の事千夏に話しちゃったよ』

『いいですよ。もう先輩もいい感じになってきたので』

可愛いより恐怖がやはり来る…

最初にあったのは5歳の顔合わせ会だったかな?

一つ下の女の子がおり、迷子になっているようだった。

そのころから冬樹とは仲が良く、うちが招待した人として一緒に会場に居た。

「迷子?一緒に探す?」

そう言って真っ先に冬樹が近づいた。

「お父さんとお母さんどこか行っちゃった…」

今にも泣きそうな女の子の手を取り冬樹は会場を歩き回った。

両親が見つかるまでにそこまで時間はかからず両親に会った際感謝された

「お兄ちゃん達名前は?」

「俺は冬樹」

「照だよ」

「ありがと~お兄ちゃん達」

そう言って歩いて行った女の子がすいねちゃんだった。


中学に上がり、俺はすいねちゃんとLONEをつないだ

『すいねです、お久しぶりです』

『お久しぶり?どこかで会ったっけ?』

『顔合わせ会の時に迷子になってた女の子覚えてませんか?』

確かにそんな子もいたな…

『思い出した。それで急にどうしたの?』

『冬樹先輩って彼女いますか?』

『いないと思うけど?』

『先輩力貸してください』

そういってこの子は作戦を話してきた。

『俺にメリットなくない?』

『そうですね、先輩が大変なとき一度だけ助けてあげますよ』

渋々ではあったが了承をした。

そうして今に至るというわけだ。


『それで、千夏先輩が好きな照さん?手伝ってあげましょうか?』

『いや、恋愛は自分の力でやるからこそだって冬樹が前に言ってたんだ。だから手伝いはいらないよ』

『そうですか。ではこれからは普通に過ごしてもらって大丈夫なんで』

『了解』


「先輩~次は2人で買い物行きましょ?」

「なんだかんだで楽しかったからたまになら付き合ってやらなくもないぞ」

「じゃあ、来週は私の家に来てください」

「いやいや、それは駄目」

「なんでですか?」

「両親に会えってんだろ?流石に精神が持たん。ってか殴られそうで怖い」

「大丈夫ですよ。っていうか来週迎えに行きますね。先輩毎週暇なのはわかってるんで」

うーん。当たってるんだけど悲しくなるよね

「では、また明後日」

そう言って、高級車に乗っていった。

「ガチ金持ちかよ…」

尚更俺に関わる理由がわからなくなった。

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