『ささなき』の題材パーキンソン病についての話

 こんにちは!房成 あやめです。

 ささなきを読んでくれてる友人と話していて、「病気のことについて調べてんけど、ちょっと盛りすぎちゃう?」と指摘をもらったのでご報告&弁解させていただこうと思います。


 作中、蔦莉はパーキンソン病になり若くして死亡します。

 ですが適切な治療を行ったほとんどの場合、平均寿命は一般より2、3年短くなるものの10年ほどは普通の生活ができるそうです。そして、その死因は肺炎がほとんどのようです。蔦莉はどうでしょう、衰弱死と言ったところでしょうか。そこまで決めていませんでした・・・・。



 盛っているようにも感じますが、これらの事例は『過去の事例』や『平均した値』ですから、あっておかしくないと思います。私自身何度も調べたつもりでいるのですが、もしパーキンソン病に詳しい方がおられ違和感を感じられたのなら、ご指摘いただけると幸いです。



 パーキンソン病は通常ご高齢の方に多く見られ、『日経バイオ年鑑』によるとその世界の患者数は700万人と言われています。

 2014年の国内統計では65歳以上の患者数(13万8000人)が全体(16万3000人・若年性を除く)の85%を占めているようです。

 それに比べて若年性パーキンソン病(40歳以下で発症したもの)の患者数は少ないようです。

 ここ数年、パーキンソン病の患者数は増加してきており、2015年と1987年の患者数を比べると⒉2倍になっているそうです。



 私がパーキンソン病を題材にした理由は、知名度が少しでも上がればと思ったのもあるのですが、作中の蔦莉の言葉でもあるように『手足を自由に動かすことができるのはすごいこと』と気づいてもらいたかったからです。

 私は今こうしてタイピングしたり鉛筆で何かを書いたり、友達と遊びに行ったり、なんの支障もなく勉強や趣味に没頭できていますが、『もし手が動かなかったら、足が動かなかったら』と考えるといかに条件が揃っているかと言うことが分かります。手や足・その他身体を自由に動かせる、それは幸せなことだと私は思います。

 余談ですが、昨日の夜寝返りを打とうとしたら一瞬身体に鉛を乗せられたかのように動かなくなりました。怖かったです。力を入れても入れても動かない、この精神的苦痛の大きさを認識しました。その一瞬動かなかっただけでも、苦痛を感じたのです。ずっと思うように動かせられなかったらと思うと、泣きたくなります。



 長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました!ではまた次回!


【参考文献】

『難病情報センター』

https://www.nanbyou.or.jp/entry/314


『日経バイオ年鑑』

https://bio.nikkeibp.co.jp/atclyb/19/121100040/


『一般社団法人パーキンソン病友の会』https://sites.google.com/site/jpdaorg/mimiyori/pdpedia/pakinsonbingtoyanxiazhanghai


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