みなさんにとっても自分の家は住めば都であり、城塞で暮らすかのごとく安心感があるのではないでしょうか?
この物語も、自分の家を城魔法として異世界に召喚します。本当に自分の家です。なんせ魔法ですから、異世界にいこうと自宅のなかに漫画やライトノベルが普通に置いてあります。便利!
家って戸締りちゃんとして、しかるべき武装をすれば、立てこもりに最適ですからね。この物語ではあまり乱暴な使われ方をしませんが、巨大モンスターに直接ぶつければ質量攻撃にもなります。強いなぁ自分の家。
能力の紹介はこれぐらいにして、物語の筋に入っていきましょう。いわゆる異世界ファンタジーです。現代日本で暮らしていた人物が、ある日突然ファンタジー世界にやってきます。ただし理由はダジャレです。「最高のクレリック」を呼び出そうとしたら「斎藤クリニック」の関連人物を呼び出してしまった。筆者もダジャレ好きです、はい。
それはともかく、主人公は医学の知識をぼちぼち持っているため、ポーション作りでお金を稼ぎ、また名声も稼ぐことになります。もちろんお医者さんごっこだってありますよ、サービスシーンも大事ですね。
基本的にスローライフ系なので、ハードなシーンはありません。肩の力を抜きながら、少しずつ読んでいくのが適切でしょう。
今後の展開はまだわかりませんが、きっと家を使った質量攻撃をしてくれると信じています。ドラゴンや魔王に家を高速でぶつけて倒そう! スローライフ系だって一回ぐらいド派手な戦闘シーンを入れてもいいと思うんだ!(ただの願望)
まぁ、新着に出てきてタイトルで即フォローからの「まーた向原さんはこういうの書いて、ほんと好きねー」とか思いながらこれまたぼんやりと今日まで読んでたんだけれど、こらレビュー書こうかねどうかねと作品あらすじ見てキャッチコピーで噴いて今ここです。
「異世界で、お医者さんごっこをしながらまったり観光旅行……?」(原文ママ/20年1月4日現在)
ですよ。
事案を恐れぬこの所業。
まごうことなきつわものとみた。
貴様「わたおに」の頃からこの戦場にいた者に違いなかろう――向原ァ!!(謎の死闘感)
長くなりそうなのでここらへんでメニアックな話はおしまい。
もうこれレビュー文がいらないレベルで完成(いっちゃってる)してますね。
知らん人は知らんと思いますが、向原先生はたいへんなへんたいと知っている人が自信を持ってオススメできる、エロリコメ絶妙の者でございます。
しかも主人公無自覚系が巧いのよ。絶妙なのよ。
状況のエロさと、主人公の大真面目感でさわやかにエロさが中和されるのよ。
全然こう直接的なエロさはあんまないんだけれど、「あっ業が深い」ってのが「あっ尊い」のニュアンスで胸にぶち込んでくるレア作家なのよ。この感覚をちょっとみんなにも知って貰いたい。通報されるかもしれないけれど。僕が通報されるか、向原さんが通報されるか、五分五分だけれど知っていただきたい。
ここにりっぱなへんたいがいるとみんなにしってもらいたーい!!(絶叫)
内容。
「白魔法」の使い手として召還されたはずの主人公だけれど、彼の持っている能力は「城魔法」だった。ヘイサモン、マイキャッスル。呼び出されるのは自分の城(実家)。実家が医者だと便利だね。はじめてのおいしゃさんごっこもだいじょうぶ。くすりもどうぐもそろってるよぉー。(じあん)
そんなこんなで、自宅を召還して、そこにあるアイテムであれやこれや。
高品質のポーションを造ったり、鑑定スキルを使ったり、調子の悪い人を診察したりと真面目に異世界でおいしゃさんごっこをします。
この辺りは流石に熟練の書き手です。しっかりとWEBファンタジーのツボを押さえた安定の描写で楽しませてくれます。
そう物語も――おいしゃさんごっこも!!
いや、割と思っているほどのエロさはないです。(けど、実際にはエロい)
出てくるのは男の子かな女の子かな、ちょっと性別危ういちんまいこ。
そして今まさにでてきたばかりの獣人の少女。
もうあらすじ読めばえぇー、そんなこと女の子にしちゃっていいんですかーとそういう感じになる訳ですが、フィクションで異世界だからいいんだよ。
とにかく、そういうの求めている奴はこれ読んどけ読んどけ、安定の向原さんという感じの作品でございます。このはじまったばかりだというのに、先の見えている安心感。やはりただものではねぇ。きっと今回もやってくれるに違いねえぜと思っております。
ロリの者におすすめ!!(おぁー)
しかしおかしいな。ツイッター上でやり取りした限りでは、とても紳士でできるビジネスマンのはずなのに、なんでこう犯罪くさい(ry