辛いことを忘れたい。誰もが一度は夢見る願望を、コンパクトに個性的なキャラクターにした手腕が見事です!辛い記憶でも、忘れない方がいいのかな?高評価も肯ける傑作短編!オチも見事!
記憶を操作するというテーマは今やありふれている。でもこの話は、かなりその中でも絶妙に盲点をついた作品と言えよう。ネタバレを避けるために、詳細は言えないが、個人的な感想としては幸せだなぁ、うらやましいなぁ、なんてのんきなことを考えてしまったものである。あなたはどう感じるだろうか?
よく練られた味わい深い文章と最後に用意された結末が、何とも言えない深みを感じさせる。