この作品を読ませてくれたことを、作者の方に感謝いたします。

バランスのいい作品ですね。
長さ的にも余暇に読み切るのに丁度いい長さかと思います。

ネームドキャラの総数もこの長さであるなら
各人物のキャラクターを印象付けるのに丁度いい数だと思います。

個人的に思ったのが、寝取った・裏切った相手へのざまぁ度が
それぞれの罪や救いようのなさに対して丁度よかったですね。
元恋人は裏切ったという事実と情状酌量の余地、その後の反省と行動を
鑑みると、あの結末が本当に丁度よく、素直に「まあこれから頑張りな」と
思えますね。
一方、徹頭徹尾において屑でしかなかった幼馴染は、
これまでの行動が見事に全て跳ね返る形で惨めな最後を、
しかも道化だと気づかぬまま迎えたという形でしたが、
この場合は死が介錯ともなるため、
必要以上な残酷描写にならずに済ませている気がしました。
基本的に主人公の周囲の人間、というより騎士団のほとんどが善人、
もしくは人として最低限の良識は持っている人ばかりだったのが、
余計に彼の屑さを際立たせる一因でもあった気がします。


女神は・・・うん、あれはもうどうしようもない。
上級神さま、温情与えすぎかと思います。


物語終了後のエピローグの描き方も秀逸だと思います。
読者の知りたいその後をかなり捉えて纏められているんじゃないかと。
読んだ後に一冊のラノベを読み終えた感じがあり、
とても楽しめました。


作品が大変気に入ってしまいましたので、
キャメイク系のRPGでつける名前に困った時は、
主人公達の名前を拝借させていただくかもしれません(笑)
だが赤毛、テメーは駄目だ。

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