短編として上手くまとまり、読後感も良く、おすすめの一作
文章も読みやすく、地の文と会話文のバランス、一話あたりの文量も適切だった
寝取られた元ヒロインに対し、読者に最初は嫌悪感を抱かせ、最終的には憐れみを抱かせてくれる
寝取り男に対してもほぼ同様
これは、主人公と真ヒロインとが転生する度に魂レベルで結ばれることが運命として定まっているからだ
つまり、寝取られ元ヒロインと寝取り男はその運命の被害者である、そういう役回りが彼らの運命として与えられていたのだ
そこに、憐れみを感じた
運命論は登場人物たちの努力や感情が茶番に思えてしまうものであまり好きではないが、寝取られ物をハッピーエンド的に終わらせるのには最も好都合なのかもしれない
読者のヘイトが最も集まるであろう女神にも大きな罰が与えられるのでスッキリする
かなりおすすめ!