未来編第漆話「平原地方」

突如として出現したセルリアンの群れにスナネコとツチノコは苦戦を強いられていた。


スナネコ「はあ……はあ……僕なんだか疲れてきました……」


ネコ科動物であるスナネコの疲労はすでに限界に達していた。


ツチノコ「一匹一匹は弱いとはいえ数が多すぎる……!

おそらくこの地方のセルリアンが全部ここにいやがるんだ!」




ギコ猫「皆さん!僕も戦います!」


ツチノコ「お、おい!お前はまだ……」



ギコ猫はジャンプし、セルリアンの死角つまり真上から斬りかかった。

セルリアンはいとも簡単に砕け散った。


さらにギコ猫はその反動を利用してすぐ隣にいたセルリアンを斬りつけて倒した。


ツチノコ「なんだ強いじゃないか、スナネコ、お前は休め。」


スナネコ「はい……」


ギコ猫はセルリアンの死角から次々と撃破し、反動を利用しまた次のセルリアンを撃破していった。


ツチノコもセルリアンを次々と蹴りで粉砕していく。


ギコ猫(体が動きを覚えていますね……どうやらフレンズ化する以前にも戦闘経験はあったようですね)


こうしてセルリアンの群れの7割を撃破し、残りは逃げていった。




ツチノコ「見事だった。ところで、不思議な武器だなそれ」


ギコ猫「これはまたしぃ力?で作られた刀だと思います。」


スナネコ「初めて見る形の武器ですねー」


ツチノコ「おい、さっさと出発するぞ」


こうして一行は平原地方に到着した。



ギコ猫「ここが平原地方ですか」


ツチノコ「ああそうだ、そしてあれが城と言って、昔にヒトを楽しませるために作られた施設で……」



??「おいお前ら、どこから来た?」


ツチノコ「アアアアアアア!いきなり話かけるんじゃねエ!」


スナネコ「砂漠地方からですー」


??「なんだよく見たらツチノコとスナネコじゃないか、久しぶりだな。」


ツチノコ「まったく、次は気を付けろよ」


??「で、このスナネコの色違いみたいな奴は誰なんだ?」


ギコ猫「僕はギコ猫っていいます」


ラビラビ「おっと、私の自己紹介がまだだったな。

私はアラビアオリックスだ、ラビラビと呼んでくれ。」


ツチノコ「で、何か用か?」


ラビラビ「いや、新しい競技を考えているんだが思い付かなくてな、そこでライオン様は道行くフレンズの意見を集めているんだ。」


スナネコ「新しい競技?面白そうですねー」


こうして、一行はライオンの元へ向かった。


ギコ猫(ライオンですか……喰われたりしませんよね?)


【ライオンの部屋】


ラビラビ「ライオン様、連れてきました」


ライオン「いやーめんごめんご、わざわざ来てくれてありがとねー」


ギコ猫(優しいフレンズさんで良かった……)


ツチノコ「それで、新しい競技を考えてるんだろ?」


ライオン「そうそう、この『やきゅうどうぐ』で何か新しい競技を考えてるよー」


ギコ猫(見たことない道具ですね……)


ツチノコ「野球はもう飽きたのか?」


ライオン「かばんには悪いけど、そうなんだよねー」


ギコ猫(野球が何かは分かりませんが、これでもあの競技なら出来そうですね)


ギコ猫「あの、一つ思い付きました」


次回へと続く

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パラレル・ジャパリパーク マイネコ @syamin_sandcat

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