消去されるメモリから浮かび上がる、百二十年を繋ぐ微笑みの物語。

どこかの惑星にある、緑化ドームを管理するロボット。そのロボットは、百二十年にわたるメモリを消去することになります。

メモリをたどるうちに、ロボットは印象深い出来事を思い出していきます。
それは少女との、少年との、カップルとの……色んな人との思い出。
それぞれのお話は読んでいて心が温かくなるような、優しさがあります。

それでいて、これらのお話にはある繋がりがあり、最後はどこか切なくもあります。
一つ一つのお話は短く、読みやすいのでオススメです。