登場人物について その2

登場人物について その2

登場人物の紹介。


1."ギターケースを持った女" 常名志希(Johna Shiki)

 年齢:10代後半

 身長:160cm後半

 職業:大学生

 煙草:ラッキーストライク パターソン・ブルー

 愛車:トヨタ・セリカ LB2000GT(白)


常にギターケースを背負って登場する女。

札幌市内の大学に通う大学生。出身は札幌外の道内。

中学時代に札幌に引っ越してきた。


中森明菜によく似た体躯をした女であるが、不似合いなティアドロップ型の眼鏡と地味な格好のせいで、その容姿に気づくものは滅多に居ない。


歌手志望というわけではないものの、趣味で夜の狸小路に弾き語りに繰り出しており、フォークギターを手に昭和の歌を中心に歌っている。

そこから得た独自の人脈を持っているものの、友人と呼べる間柄の者は余りおらず、大学や私生活では孤独でいることが多い。


力は弱く、体力もないものの、瞬発力と器用さに長けている。

ヘビースモーカーであるものの、酒は飲まない。


見た目、歌の趣味、乗っている車全てにおいて令和の若者とは言い難い。

昭和…1980年代から抜け出してきたような人間が、彼女である。



2."金狼と呼ばれた男" 霧立巧一朗(Kiritachi Koichiro)

 年齢:40代中盤

 身長:180cm後半

 職業:警察官

 煙草:セブンスター

 愛車:日産スカイラインGT Type-SP (白)


格好からくたびれた印象を受ける男。

現役の警察官。階級は警部補。札幌生まれ札幌育ち。

過去に「金狼」とあだ名される名うての不良だった過去を持つ。


目付・雰囲気は往年の松田優作に似ている。180cmオーバーの長身に鍛え上げられた身体を持っているものの、それを覆い隠すくたびれた格好のおかげでそれに気づくものは居ない。


離婚歴があるものの、未だに離婚した妻と2人の姉弟と一軒家で暮らしている不思議な境遇の持ち主。特に離婚した妻と問題があったわけではなく、寧ろ仲は良好であり、年頃になってきた子供達とも疎遠になっていない。


柔道・剣道・空手……武道を幾つも習ってきた過去を持ち、射撃・運動神経は署内随一であることからも分かる通り、その腕は今も衰えていない。


ひょうきんな性格と、抜け目のなさ、不思議な私生活、切れた腕前…

全てがアンバランスであるのにも関わらず、それを苦も無く着こなす…それこそが彼である。



3."義手を隠す男" 宝角瑞季(Housumi Mizuki)

 年齢:30代前後

 身長:170cm前後

 職業:フリーター(フリーランスエンジニア)

 煙草:ラーク・スーパーマイルド・KS・ボックス

 愛車:アウディS1スポーツバック(黒)


何処にでもいそうな青年。

フリーのシステムエンジニアを主な職業としているが、時には様々なバイトを行う。道外出身者で、大学進学を機に札幌に住み着いた。


容姿も髪型も、街を歩けば数人似ている人物に当たりそうなほど、背格好も170cm前後の背にやせ型の体躯をしており、ビジネスカジュアルの格好も相まって、空気のように地味な青年である。


通り名もなっている左手の義手であるが、何時頃から義手になったのかは不明。

時折スナックで簡易的なマジックショーを行うことがあり、大学時代にはマジシャンとして生計を立てていた時代もあったらしい。


性格から見た目まで何もかもが"量産型"の青年であるが、その左手に込められた技術とプライドは計り知れないものがあり、それこそが彼のアイデンティティなのである。



4."体中に糸を持つ女" 天城奈保子(Amaki Naoko)

 年齢:40代中盤

 身長:150cm中盤

 職業:銀行員

 煙草:無し(禁煙者)

 愛車:ホンダ N ONE(赤)


物腰の穏やかそうな女。

職業は銀行員。函館出身で口調に若干の訛りがある。就職を機に札幌にやってきた。

特に荒れた過去もなく、周囲からの評価は所謂"優等生"。


見た目から、特に目立つ点は無い。行員として窓口業務を主に行うこともあり、身なりは相応に整っており、所作も他の人間よりは洗練されている。若い頃に美人だった人がそのまま老け込んできたような印象。


結婚しており、中学生の息子と小学生の娘を持つ。夫は市役所に勤務しており、家庭はそれなりに裕福。特に裏事情もなく、絵にかいたような理想の一般家庭。


手先が器用で、趣味で"仕事"に用いる小道具を多数制作している(主に志希と瑞季が使う)。

勤務中・日常問わず、衣類には特性のワイヤーが仕込まれており、時と場合によってはそれを駆使して"仕事"を行うこともある。

スナックにいるメンバーの中では、一番"仕事"からは程遠い人物。



5."白狼と恐れられた男" 七星邦孝(Nanahoshi Kunitaka)

 年齢:50代前半

 身長:170cm中盤

 職業:飲食店経営

 煙草:無し(気分次第)

 愛車:BMW 340i Mスポーツ(濃紺)


白髪赤眼が特徴的な男。

スナックのマスターという表の顔と、4人の男女を使い暗殺家業の元締めを行う裏の顔がある。

"金狼"霧立巧一朗の先輩にあたり、壮絶な過去を持つ。髪と眼の色は元々ではなく、後天的な病気の作用によるもの。


容姿は彫の深い顔に黒縁の古風な眼鏡をかけ、白髪赤目が特徴的な男。170半ばの身長に、少々ガッシリした体躯の持ち主。スナックのカウンターでは、常にジャケットのないスーツ姿で、ベストを着ている。


寡黙で口数は多くない。家庭は持っており、既に成人した息子を持つ。妻はそれなりに美人とは霧立の談。過去の割には(裏の顔を覗いて)真面な堅気人。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

令和宵闇無頼道中 朝倉春彦 @HaruhikoAsakura

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ