第39話 俺が好きなのはお前だ

学祭当日学校に行くとみんな気合を入れているのかいつもとは違う髪型などをしている。

「おはよう賢」

俺に挨拶をしてきたのは萌だ。

「おはよう、萌今日は髪を縛っているんだな。似合っているぞ」

「ありがとう。今日は楽しもうね。学祭終わった後同行会のみんなとご飯も楽しみ」

「だな、いい思い出にしよ」

「うん、そうね。私にとって今日が最後だもん」

「それじゃあ、また」

「あぁ」

萌は自分の席にに戻る。

「楽しもうな。まな」

「えぇそうね」

こうして学祭が始まった。

かなりにぎわっている。

別のクラスはなんの出し物をしているのか興味がある。

とりあえずくるみと雄二のとこのクラスを見に行こう。

かなり混んでいるな。この並びようは。

「いらっしゃいませ~」

女の高い声が聞こえる。

少し覗いてみるとメイド姿。やはりメイド喫茶か。

どうりで男性率が高いわけだな。

「おぉ~!賢ちゃん!来てくれたの?!」

「おう、くるみメイド喫茶とはな」

「まあね!かわいいでしょ?」

「おう、そうだな」

えへへと喜ぶ姿を見せる。

「それより雄二は?」

「雄二なら接客しているよ」

「なに?あいつまさかメイド姿になっているんじゃないだろうな」

「まさか、男子はスーツだよ」

「なるほどな。今年はお互い大変だな」

「そうだね、私も今日色々決めたし決意した」

「そうか、俺もだ。多分くるみが言いたいことはわかっている」

「そうか、賢ちゃんはやっぱりまなちゃんが好きなんだね」

「あぁ、くるみも雄二の事だろ?」

「うん。お互いうまく行くといいね。」

「そうだね。じゃあまた」

「うん!」

くるみはやはり雄二に気持ちを打ち明けるのだろう。

そしてついに午後になり劇が始まろうとしている。

少し緊張もしているが今日学祭終わってから言う事とよりは緊張しない。

練習だと思ってやっていこう。

「うあ~桜さんすごく綺麗」

なにやら賑わっている様子。

俺は覗きに行くとそこには私服のまながいた。

俺はまなが私服姿を見るのは初めてですごく綺麗だと思った。

「なに、じっと見ているの」

俺にそう言ってきたのは生田だった。

「生田か」

「坂木くんはやっぱり桜さんの事好きなんだね」

「最近気づいたんだ。あいつの事が好きなんだってこが」

「そうなんだね。まぁお似合いだと思うけどね」

「え?」

「よく二人がもめているとこと訊いてたからすごく仲いいなって」

「別にもめているからお似合いとか関係なくね?」

「夫婦喧嘩みたいだったよ外から見たら」

「ば、バカか!」

「なに照れているの~?」

「お前そんなキャラだったか?」

「どんなキャラでもいいでしょ?」

「まぁ、別にいいけどさ」

「じゃあ、頑張ってね」

「おう」

そして俺たちのクラスが劇を始めようとしている。

今順調に劇は進んでおり最後のセリフが始まろうとしている。

「僕がいつの日かあなたの事が好きになっていた」

「私も、あなたの事が好きになっていた」

「僕、いや、俺が好きなのはお前だけだだから一緒にいてくれ」

「私もあなたと一緒にいたいだから一緒にいようね」

そして幕は閉じ大きな拍手が幕の外から聞こえる。

俺は今一番最高に楽しいと言う気持ちが起きた。

学校生活で一番楽しという気持ちが。

そして学祭は終わり新藤と生田が俺とまなに話かけてきた。

「桜さんそして坂木くんありがとう!君たちのおかげでとても楽しい学祭ができたよ」

「こちらこそ脚本を書いてくれてありがとう」

「それじゃあ、僕らは帰るから。」

「あぁ」

生田と新藤は帰り同好会の人らと飯を食べに行く時間までまだ時間はある。

今教室に俺とまなしかいない。

「それじゃあ、言いたいこと言うね」

「うん」

「俺は最初まなと会って話た時すごく性格悪い女だと思った。おまけに許嫁とも言われるし正直面倒な事が起きたと思った。だが、だんだん一緒に学校生活を過ごすにつれ特に最近まなは変わっていったと思った」

「うん」

「まなはくるみ達とも仲良くなりすごく楽しそうに思えた。そんな姿と少し不器用なとこたまに優しいところが好きになった。だから俺と付き合ってほしい。許嫁は決してなにもないところから始めたいと思っている」

まなは表情を変えず真剣に俺の話を訊いてくれていた。

「私も賢の事が好き。私が転校して初めて自己紹介した時私は性格悪く演じていた。

それは賢との許嫁で賢が本当に優しい人なのかを確かめたくて」

「え?」

「それに友達は本当はほしかった。でも友達とかができたら賢と近づく事ができないと思ってそれでいらないと言った」

「でも、賢の仲が良い七瀬さんや朝田さんと仲良くなって後輩もできた事とても嬉しかった」

「てことは・・・」

「えぇ、賢私もあなた事が好きよ。こんな性格悪くても私といてくれてありがとうね」

まなは笑顔で俺に言ってきた。

俺はすぐまなに抱きしめてこう言った「もう許嫁は終わりだ初めからやり直そう。本当のまなを出してくれ。それに友達も作っていんだ。」

「うん」

俺たちは互いに思いを知り付き合う事になった。

そして同行会とのご飯。

「かんぱ~い。学祭おつかれさまっス!」

「お疲れ~」

「実は私から言いたいことがあります」

なんいやらくるみが言いたいことがあると言う。

「私と雄二付き合う事になりました」

その言葉でみんながおめでとうと言う言葉しかでなかった。

もちろん俺とまなが付き合った事も言った。

沙夜は少し悲しそうな顔もしていたが笑顔で「おめでとうございます」と言う。

こうして同好会でのご飯は終わる。

萌は引っ越す事は事前に伝えたと言ってみんな悲し出たけど最後は笑顔で終わった。

そして翌日

俺とくるみは俺の父さんとくるみのお父さんにすべてを話両方とも「お前らが幸せならいい」と言われ無事許嫁は無くなる。

その後まなと俺は俺の母さんに電話し俺たちは許嫁をなくしちゃんと付き合う事を言った。

かなり母さんは泣いていたが俺たちは「ありがとう」と伝えた。

どうやら来週こっちにくるらしい。

そして萌は引っ越しを済ませすぐに北海道に行った。

最後は誰も来るなと言われ毎日連絡をするとっみんなで言った。

これで終わったんだ全て。

許嫁と言うものはなくなったが許嫁があったからこそみんなとつながった。

なにか色々とおかしいところはあるけど。

これからは俺たちは幸せに生活を送る。

俺たちの許嫁は無くなった。

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俺に興味がない3人が許嫁なのがおかしい件について 瓢水カケル @TAKU455

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