ARiA

作者 蒼弐彩

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★★★ Excellent!!!

人工衛星に残された孤独なアンドロイドとその開発者の心あたたまるストーリーです。
絶妙な設定、それを表現する巧みな文体、ラストの終わり方がシンプルでありながら綺麗な伏線回収されていて、心地よい読了感を味わえます。
五分程度で読める短編です、試しに読んではみませんか?

★★★ Excellent!!!

ルビの振り方がまず秀逸で、世界観の表し方がとてもお上手。
寂しさのある一人称で紡がれる退廃的な空気は、読者を引きずり込みます。
SFといっても難しくなく、さりげないオリジナリティが組み込まれているので
非常に読みやすいものになっていると思えました。

最初の一文と最後の一文、その対比がまたあっぱれ!
硬質的な文から始まりつつ、ラスト一文で空気がふわりと変わります。
そこにある情緒は素晴らしいの一言。

ぜひ、この作品からSFに入ってみませんか?

★★★ Excellent!!!

序盤の物悲しくて重い雰囲気が、そんな空気の作り方がこの上なく上手で、心を惹かれました。

短い文章の中でここまで読み手の心に訴えてくる話の構成は本当にお見事としか言いようがありません。
だからこそ、最後に言葉が漏れてしまいました。

素晴らしい傑作ですね。良い物語をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

「人工惑星制御支援用人造人形(アーティフィシャルプラネットオペレーションアンドロイド)」である主人公のアリアは、とある手紙の存在に気づく。それは、大切な人からのメッセージで……
独特なフリガナの使い方で、どこか淡々としたアンドロイドの感情や近未来の情景を描いていつつ、それだけではないラストが印象に残りました。