お百度参り

煙 亜月

御百度参り

 田舎にありがちの山だ。


 いつ地崩れが起きないか不安のあまり、あらかじめ破壊しておきたくなるような、小さく、峻険な山。

 その山は我が家の背後にそびえている。山道を車で五、六分(寺の敷地までであり、一〇〇段以上ある石段は計算に含まない)も上れば、四〇〇年の長きにわたりこの一帯を鎮める古社寺がある。


 大晦日の晩、寺からは聞く者に今年の煩悩を指折り数えさせるような除夜の鐘が鳴っていた。四〇〇年もそうしてきたのだから、これらかもそうなのだろう。そういったこと(本当にそういったことなのかどうかはさておき)で大学の地質学者や県の職員たちは、今年こそはと思うのだが、年末ともなると予算をほかへ回さざるを得なくなり、地質調査や法面工事もうやむやになって長い年月を経た。しかし例によってNHKの中継車は山を上り、地元住民もまた古寺なり、その古寺の近くにある神社なりでカウントダウンをしに山を上る。つまり、だれがなにをしようとこの辺りでは、なんら問題なく新年はやってくる。


「除夜の鐘、いま何発目?」

「数えてるひといるの?」

「お寺のひとは一応数えてんじゃないの? あ、いや、そうでもないか」

 はは、と二人で乾いた笑いを飛ばし、それぞれにスマホとタブレットの操作に戻る。そうしつつ、テレビとパソコンはまたそれぞれの中継なり実況なりを流していた。


「あれ、ばあは?」

「テレビに映りたいからってバイクで出てった」

 それを聞いて寝転がっていた僕はこたつの天板を跳ね飛ばす勢いで身を起こす。


「お、お前、ふざけんなよ。ばあはとっくに免許返納して――」とまごつく口をぱくぱくさせていると「それはひいばあ。あたしがいってるばあは、あたしとあんたの母親。あと、兄であれだれであれ、女性に向かってお前だなんていわないの。そんなことも知らないの?」と、スマホゲームから目を離すことなく(ただし操作の手は休めて)口をとがらせる。

「ひいばあ、って、お前、できたのか」僕はようやくそれだけいった。

「まだ六週。いろいろとたいへんよ、母さん――ばあは有頂天に喜んでくれるし、ひいばあは通帳を譲渡するとかいうけど。

 ま、要するにお金がいるのよね。にいには実際に産んだらたんまり貰うつもりだから、安心して」スマホをこたつに置いて起き上がり、「それで、にい。ひいばあは?」と生まれ育った我が家を見渡す。「知らねえよ。知らないから訊いたんだよ。で、どこなんだ?」


「知らない。ああもう、寒い家だこと。トイレ行くだけでちょっとした修行だわ。なんで日本家屋って日本の気候に適していないんだか、もう」とぶつくさいいながら妹は手洗いへ行く。ばあ――ひいばあを捜さなくては。しかし、面倒だ。実家、こたつ、大晦日、これらは人間の防衛機制をとことん丸裸にする。


 ごろん、とひっくりかえる。スマホが鳴る。ひいばあからだ。たどたどしい文面で「ゆうちゃん おぶつだんへ きてください ばあ」とあった。生きてるんなら、まあいいか。


 ふたたび僕はこたつへ帰依する。現代日本人の持つ幻想をみごとに体現した舞台装置だよな、と改めて感じる。同時に、この実家が都市部から離れていることに感謝した。年末年始、こたつでみかん、それを三十路で長男の僕が堪能できるのだ。独り身ではあるが、やれこの娘はどうだ、いやこっちはどうだ、と縁談を持ちかける近所のおばさま方もとっくのとうに特養なり鬼籍なりに入っている。身重の妹、両親と祖母といっしょに一年の疲れを癒すこの環境へ終止符を打てるとしたら、せいぜい父の死没くらいのものだろう。


 本家本元の実家が都会のタワーマンションという者も、僕の世代ならざらだ。しかし、実家が農村の民家であるとなれば、明らかに農村の側が住民票を異動させにくい。郵便番号は三桁から五桁、五桁から七桁になった。でも、このあたりではそんな小細工、通用しない。そもそもだ、ここら一帯は郵便番号なんて全部一緒なんだ。


 メールで祖母にいわれたとおり、仏間へと重い腰を上げる。そこで父は今ごろ義弟と飲んでいるか、ふたりで雑魚寝しているかだ。祖母もあの年代には珍しく、原付の免許もかつてあったし、酒もたしなむ程度には飲める。おおかた、酒盛りに僕も参加するようにいうのだろう。飲めないやつに飲ませるなんて外道もいいところだが、祖母には元々そういうところがあるので今さら気にならない。僕も慣れている。飲兵衛どもに早いピッチでお酌すれば、みんな勝手に潰れてくれるのだ。


 三枚重ねした靴下ではスリッパが履きづらい。靴下のまま床や畳をアイススケートのようなすり足で移動する。暖房の点けられていない廊下などは、息が白い。すっ、と仏間の襖を開けると、父も義弟もこたつで寝ていた。祖母は赤らんだ顔をしわくちゃにして(元からしわしわだが)笑みを浮かべ、「ゆうちゃん、こっち。静かにね」といい、ベビーサラミをくっちゃくっちゃと咀嚼する。「またそんなもの食ってからに――いくら歯が丈夫でも、内臓は年相応なんよ?」といさめると「ええんや。ばあはな、早う爺さんとこ行きたいんよ。だから、仕方なしにこんなん飲み食いしよるんよ」と、にかっと笑う。まったく、模範的な後期高齢者だ。この調子なら百は固いな、と呆れながら飲み潰れた男衆を見下ろす。駄目だ、熟睡していやがる。


「ゆうちゃん、なあ、なあってば」と祖母が手招きする。「せーので、わっ! っていおうや。面白いで」と悪童そのものの笑みを浮かべ、かすれた小さな声音で提案する。みごとな意地悪ばあさんだ、と思いつつ、目配せと身振りでせーの、と息を吸い込み、「わっ!」と僕だけが大声を出す。


 父と義弟は何ともいいようのない声を出し、ふたりとも起き上がろうとしてこたつに足をしたたかにぶつけ、自失状態のまま言葉を探して口をもごもごさせる。

「ああ、もう、ひとがせっかく気持ちよう寝とったんに」父は心底残念そうな口ぶりで抗議し、「ゆう、頼むから、心臓止まるようなことはやめてくれ」と重ねた。義弟は眼鏡を探し、酔った祖母のからからと笑う声を聴きながら「今、何時?」とだけいった。


「おい、ばあちゃん、なんでおれだけなんよ」と恨みがましくいうと祖母は「あん? なんだって?」とコントのようなしぐさをする。父と義弟はまだ喃語のような言葉を発してまどろみかけている。


「ま、まあ、ふたりともトイレ行ったら? その、こたつで寝て風邪っぴきの正月ってなるのを防いだんだから、おれ」と僕は取り繕う努力をする。「分かった、分かったから」と父は這い出て手洗いへ向かう。義弟はぼんやりと弛緩した顔で一升瓶を眺める。「こんなに飲みましたっけ」


「知らないけど、二日酔いで寝正月、ってのも防いだんだ。義兄として褒められてもいいだろうよ。とりあえず、そろそろ布団敷いたら? 乾燥機で温めっぱなしだろ」と僕はいう。


「布団乾燥機、そのままでしたっけ」いまいち目の焦点の合わない義弟はふたたびこたつに潜り込もうとする。そこへ祖母が「なんや、男ならシャキッとせな、シャキッと」とこたつ布団を剥ぎにかかる。「はい、行きます、トイレ行きます、だからその前に五分だけ――」と、なおもこたつ防衛線を後退させない構えを見せたものの、しかし義弟は唸りながら起き上がり、手洗いへと立った。


「やれやれだわ。――なあ、ゆうちゃん」

 祖母はあたかも素面のような落ち着き払った声で僕を呼ぶ。「ばあもな、今年かな、今年こそじゃろかな、って思うていつもお迎え待っとるんじゃけど、まだみたいじゃな」といい、よっこいしょとこたつに入る。僕も倣って下座に(こういう概念も都会人は持ち合わせていないだろう)移動し、こたつへ入る。

「じゃから、もうちっとこいつらの面倒見にゃあ、爺さんはお迎えに来てくれんのじゃ」僕は一升瓶の蓋をポン、と開けて祖母のグラスにすこしだけ注ぐ。このボロ屋でこたつだけでは寒い。部屋の隅の灯油ファンヒーターは二十六度で設定されている。実は下座といっても、このヒーターに近く、けっこういいポジションなのだ。


 ぱたぱたとスリッパの音がして向こうのガラス戸がやかましく開き、またこちらの四枚の襖も真ん中からがばっ、と映画のモーセのように開けられた。


「もう、さっきからうるさいんだから――あ、にい! 見いつけたあ、悪いんだあ、まーたひいばあの寿命縮めてる」といい、妹はすぐさまヒーターの前に座り込む。「ああもう、だから寒いんだよ、この家は」


「そうだね」と興味なさそうにいい、僕はこたつで眠気を覚えながら突っ伏してあくびをする。「そういえば、向こうのこたつ、切ったのか?」


 はっ、と妹は鼻息で一蹴する。「切りましたよう。おまけに布団乾燥機も切って布団敷いてきましたよう。まったく、よくできた子だわ」


「百歩譲ってそうだとしても、お前、そんなに動いて大丈夫なもんなんか?」と、僕はそこらへんに転がっているミックスナッツをつまむ。


「ひとを褒めるだけなのに百歩も譲らないといけないの? あたしは大丈夫。男どもが役に立たないんだから、自分で動くしかないじゃん。にいも、ひいばあも、早いとこ寝ようよ。風邪ひくよ?」と淀みなくいう。我が妹ながら、頭の出来はよいのだ。性格は――わからない、としておこう。

「あたしのバカ亭主とバカ親父は?」


「お前なあ――まあ、いいか。ふたりともトイレで凍死してるよ」といい、僕は小振りなみかんを剥いてひと玉丸ごと頬張る。ずいぶんと甘い。アタリだ。祖母はうつらうつらし始めている。


「お前っていうなよ、バカ。それより、ひいばあ連れてってあげて。この季節の風邪は命取りになる」とヒーターに向かって大あくびする。


「お前は駄目でバカはいいのか。そこらへんの基準が分からんが、おい、ばあちゃん。起きいや。布団行こう、な。ほら、百まで生きようや」僕は背骨の浮き出た背中をぽんぽんとはたく。「ゆうちゃん」と祖母は意外にも素直に身を起こす。「それならもう、死んでもええわ」


 なにかの聞き間違いか。

 ヒーターで手を温めていた妹も振り返る。


「二週間くらい前、役場のひとが来たんよ。去年、満州の帳簿が見つかったんじゃて。それでな、どうもばあは昭和十二年じゃのうて、大正十二年生まれとな、こういうんじゃ。今年、満でいうところの一〇〇、とな」

 僕も妹も頭の中で計算し、妹の方が早く「一九二三年生まれ?」と声高にいった。「にい、なに指で計算してんの、今から一〇〇引くだけじゃん、バカ」

「で、でも、こんなに元気な一〇〇歳がいるはずが――」

 どもる僕を見すえ、祖母は満面の笑みを浮かべ「嘘ぴょんじゃ!」と呵々と笑った。「ひい、おかしい。あんたらもまだまだじゃな。さ、寝ようや。あと、ゆうちゃん。トイレ見に行ってあげんと、男衆がほんまにえらいことになるで」


 僕がなにに対して動揺しようか迷っているうちに、妹がすっと立ち上がる。「あたしが見てくる。にいはひいばあ」と動いた。癪ではあるがいわれた通り、酔っぱらいの八十六歳が立ち上がるのを手助けする。


「もう、ばあちゃんもなんも徳にならん嘘はやめようや。寿命が縮む」

 僕の介添えを受け、祖母は手すりのついたトイレへ行く。出るのを待ち、そのままトイレに一番近い部屋に連れてゆき、布団へ寝かせる。


「ばあちゃん、じゃあな。よいお年を」

「へいへい。ああ、あと、あったかい飲み物とホッカイロかなんか、神社に行ってサツキさんに届けてあげて」

「お袋に? そういえばまだ帰らないな。お袋、なにしてんだ?」

「そりゃ、御百度参りよ」

「御百度参り?」

「そう。サツキさん、みっちゃんの子どもが無事生まれるように、ひとりで鳥居から本殿まで、百往復してるんじゃ」


 僕は血の気の失せるのを感じた。「そんな――あの、山の、どでかい神社で?」

「わかったんなら、早う行き。サツキさんが風邪でも引いたらよくないからな」

 まず、僕は立ち上がる。とりあえず頭が真っ白だ。廊下を走りながら半纏を脱ぎ、コートを着込んで分厚い靴下を引っ張って脱ぐ。熱い飲み物なら寺にも神社にもノンアルの甘酒があるはずだ。


 居間の棚からホッカイロをわしづかみにし、メッセンジャーバッグにそのまま放り込む。「免許と財布、免許と財布」と繰り返しつぶやきながら探し、両方ともズボンのポケットに押し込む。

「鍵! 鍵! ああもう!」と叫んだが鍵は左手に持ったままだったので、少し落ち着くべきだと判断する。靴を履き、玄関から走って出る。車庫にあるオートマの軽トラに飛び乗り、そのまま山へと向かう。


 田園風景をバックミラーに流し、ライトをハイビームにする。傾斜がきつくなってきた。だがひと気も多くある。あまり飛ばせない。

 

 なんでみんなおれに黙ってんだよ。対向車にパッシングされる。妹――美代の妊娠も、お袋の御百度参りも。ライトを下向きにする。ミッションがキックダウンする。そういえば親父と義弟、どうせあいつらは寝ているだろう。雪がちらついてきた。邪魔だ、雪が邪魔だ。邪魔! 今日の最高気温はマイナス七℃なんだよ! 

 

 思わずクラクションを鳴らす。お袋も六十歳にしてついに呆けたか? 視界の斜め上、神社と寺の明かりが見える。素通りし、もう若干山道を走る。裏から行けばこっちのものだ。砂利を敷いた駐車場に停める。落ち着け、動いている人間が凍死することはない。あたりにひとも大勢いる。

 

 軽トラから降り、神社の裏から石段を駆け上る。メッセンジャーバッグが揺れる。お袋だって馬鹿じゃない。ただ、ちょっと変なところがあるだけだ。


「お袋」

 裏から本殿の脇を通り、母親の姿を認める。雪の中、母は僕の方へ視線を向ける。しかしそのままうつむいて、しずしずと石畳を歩む。五メートル離れていても震えているのが分かる。絶句し、コートを脱ぐ。早く、早く着せてあげなくては。なんだか泣きそうになる。お袋、ほら、と近づくと手のひらを向けて制止される。身振りで、しゃべってはならない、と示す。


 なんだ、なんなんだよ。そういう、御百度参りとか、薬断ちとか、禊とか、自傷行為じゃないか。

 コートを手に持ったまま立ち尽くす。ときどきふらりとなるが、そのたびに母は両頬を叩いて気合を入れる。「にい」


 びっくりして振り返ると、妹の美代が立っていた。「バカじゃないの?」

「えっ」

「めっちゃ飛ばしてきたよ。あたしも迂闊だったけどね。軽度とはいえ、ひいばあ、認知症があるんだよ? だからもしお母さんがひいばあに、みんなには黙っててね、とかいってたら、危険性とかじゃなく、ひいばあ独自の軸で判断するのよ」


「認知症?」

「ああ、もう。バカなの? ためしに会話の中で長谷川式っていうテストしてみたらアウトだったのよ。でも、お母さんも見た限り危険な状態でもないし――」そこで美代はいい淀む。「お母さんも、なんだってみんなに内緒でやってんだか――」


 その時、美代の目線は僕から外れ、母の方へと注がれた。「くそ! にい!」

 それを号砲に至近距離を一気に走る。砂利を蹴り飛ばし、靴は途中で脱ぎ捨てられる。石畳をスライディングし、倒れる母の身体をお腹で受け止める。頭部は守れた。とたんに涙があふれた。


 母がけらけらと笑っている。

「あはは、なあに泣いてんのよ、ゆう。お母さんね、ちょっと頑張ればできると思ったの。でも、思ってたよりきついわ、これ」といって咳き込む。美代が拾った僕のコートを着せ、ペットボトルのあたたかいお茶を渡す。


「やあねえ、美代のためって思ってたんだけど、ふふ」といい、「ごめん、かじかんで開けられない」とお茶を僕に渡す。僕が開栓したお茶をひと口飲み、「ああ、生き返る」と母がいう。


「バカ、もう、なんで!」美代も泣きだし、親子で参道のど真ん中にへたり込む。

 雪が肩に頭に降っている。

 ややあって周りの騒音が一気に大きくなった。

「あら、もう令和六年? 早いわねえ」といって母は立ち上がる。「ええと」

僕と美代は涙を拭きながら立つ。「なあに、お母さん?」と美代が訊く。

「あけまして、おめでとうございます」

 と、母がいった。

 

 ペットボトルのお茶はとっくに冷めていたので、僕はノンアルの甘酒を三杯、二往復して買って来、美代の車をアイドリングさせて暖かいなか三人で飲んだ。


「おめでとう、っていうか、おめでたい、っていうか」

 美代が素足にさせた母の足をカイロであたためながらぶつぶつと文句をいう。軽い凍傷らしかった。「とにかく、あした当番医には連れてくからね。わたしは内科のナースで外科的なこと、凍傷の深さとか分かんないから。素人判断せず、医者に診てもらう。いいね?」と終始母を責めた。

「でもまあ、いいんじゃねえか?」と僕は甘酒で手をぬくめる。

「ああ?」美代は眉根を寄せる。怖い。身贔屓じゃなしに顔はいい方なんだけど表情が、その、全般的に怖いのだ。


「だから、ゆうは、家族一緒だから、この際いいことにしよう、っていいたいんよね」と母が続ける。「それ、にいの口でいうんならいいけど、お母さんがいったんじゃあねえ――」美代は相変わらずぼやいている。


 いいんじゃねえか。


 こたつでみかん。実家で長男。家族で一緒。

 ずっと前からそうだったんだから、今年もそうだろうと思ってたら、本当にそうだった。

 めでたいことだ。



『御百度参り』——了


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