第七話

いやまじて、早く進まないと今日中には着かないんじゃないか?つか、今日中には着く距離にあるの?

《はい。貴方様の足でならまだ着きますよ?》

そうか……じゃあ、歩き始めるか。

余談だが、さっき創造した剣は、そのあとに創った鞘に収めた。腰に掛けるのではなく、背中でクロスに背負う形だが。

《あの、歩くよりも空間神と世界地図と転移を使用した方がよろしいかと。》

え?そんな事出来たの?

《はい。空間神と世界地図で空間と座標を把握して、その座標の空間に転移する、という形です。使用しますか?》

「ああ!頼むぞ!」

《了。街の門付近、人のいない所に転移します。》

そうして、やっと街に着いた。(まだ、門くぐってない)


ふむ。門付近って言ってたけど、森の中にしてくれたんだな。まあ、確かに人いないけど、街どっち?

《そのまま真っ直ぐで大丈夫ですよ。》

おう。ありがとうな!

《いえ、どういたしまして。》

あ!そうだ!叡智神、お前に名前を上げようと思ってたんだが、何か希望はあるか?

《ありがとうございます。どんな名前でもいいですよ。》

うーん。じゃあ、シエル!シエルでどうだ?

《進化条件達成。進化開始……成功しました。》

いつもの女の人の声から、機械的な声が聞こえる。

《マスター、ありがとうございます。私は、シエル。マスターと共にある者。マスター、幾久しくよろしくお願いします。》

お、おう。よろしくな!っていうか、進化って何だ?

《はい。マスターが名付けして下さったので進化し、〈神智核〉となりました。ですので、スキルや魔法の管理は全て私にお任せ下さい!》

おう。分かったぜ!シエル!

ともかく行かねーとな!

数分後……

「うおー!たっけ~!」

ついに外壁門に着いた。門では、検問があるようで、沢山の人が並んでいる。

ちなみに、ここ『ナルコ領、領都ナルコ』は、冒険者の街とも言われていて、冒険者が沢山いるらしい。そして検問だが、俺はギルドカードを持っていないため、入れるかどうか怪しいので、あの神(?)に頼んでいた銀貨三枚で切り抜けるつもりだ。

さて、次の検問は俺だ。門番さんは少しいかついな。

「次の者!」

「はい。」

「ギルドカードはあるか?」

「いえ。登録する為にこの街に来たもので。ここは、冒険者の街と言われているそうですね?」

「ああ。冒険者が沢山いる。その分、戦力も高いんだけどな!」

「ほー!戦力も高いんですね!」

「おう!っと、ギルドカードがないなら、この書類に名前だけ書いとけ。ここから真っ直ぐいった所の左側にギルドがある。ギルドカード造ったら、すぐ見せに来いよ。」

「分かりました!」

「ああ!では、通ってよし!」

へー。この街は当たりだったな!シエル!冒険者ギルドってあそこの盾と剣がクロスしてる所でいいんだよな?

《はい。間違いないです。どの国もあの看板ですから、覚えておくといいですよ。》

そうだな。じゃあ、入るか!

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異世界転生~俺の人生~ @hanasaki0103

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