ループ能力を手に入れた俺は初見殺しが多すぎる世界で何とか生きてます

第19話 波乱の結末

　そんなこんながあった後、俺達は無事に先に逃がしたヒロイン達と合流。

　ちょっと前にやったばかりの土下座と謝罪を繰り返す事にした。

「一人になるの……もう駄目」

「恰好付けちゃって、ああいうの似合わないよ」

「うむ、恩人に恩を返す前にいなくなられては困る」

　素直に心配されたり、ちょっと怒られたり、困惑されたり。

　まじですいませんでしたー。

　で、その後当然話は新しい仲間の方へ話題がうつる。

「その女、誰？」的な展開だ。

　俺は、さてどうやって説明したものかな、と困るんだけど、マスターより先に発言しちゃう白魔女下僕系ヒロインちゃん。

「私とマスターは切っても切れない関係デス！　生が二人を別かつマデ！　運命の相手と言っても過言ではナイ。人間の伴侶みたいなモノ」

「……」

「へー」

「ふむ」

　やめてぇ、そんな露骨なフラグ立てないで。

　それ、桃色ハートな方じゃなくて、真っ青ダウンな方だからー。

　じとっとした視線を三人ヒロインに向けられる俺は、言い訳をかんがえる時間を稼ぐため、その場から全力疾走。

　今まで色んな死地から生還してきたけど、こればっかりは死んでも解決できる気がしない！