いやアツイ。
なろう系と呼ばれる「チートを貰ってもしくは持っていて、どんな相手も一撃必殺強さを見せれば女が尻を振ってハメまくりヤリまくり自分を虐めた相手はざまぁで復讐」といったものにうんざりしたら、いやしてなくても読んで欲しい。
薄暗い部屋のベッドでニタニタしながら、あるいは真顔で、股間をおっ勃てながら脳死でいられるような面白さじゃない。
小遣い握り締めてコンビニで買って、感じる世界にワクワクして、訪れるピンチにヒヤヒヤして、そしてそのカッコ良さにひとり胸をアツく昂らせた、あの熱を持った面白さ。
初めの情けない姿。努力と少しのキッカケ、意地 涙 勝利 別離 、そしてさらに向こうへ。 王道の展開ですが、それを『テンプレ』ではなく『王道』と呼ばれるようなものになっている。
キッカケが、最強の武器「ただ誰よりも何よりも速く(なれる可能性)」を手に入れる。聞いただけでは単なるチートのようだが、これは別に某「どんな打撃も銃弾も効かない有機高分子を主成分とする弾性限界が高く弾性率の低い物体と同様の性質になった主人公」と同じ様なもので、欠点も弱点もあり、上には上がいる。そんな中で自分どう活かすかの描写が上手いなあと。
1番良かった点は、登場人物に1本筋の通った動きをさせていたところだと思います。あの「火種」とその勇姿を見せつけられた後に、一緒に行くなんて行動を取るわけが無い。思わせぶりに仲間を出す中で、きちんとキャラに思考を与えて、お手軽じゃなくしている点が最高でした。
このレビューのためにアカウントを作成しましたが、それだけの価値があると思います。
物語?あぁ、最高だね。弱く情けない主人公が成長していく王道的で感動的な熱い物語だ。
設定と世界観も良い。主人公の偉業がリアルタイムで世界に伝わる設定のおかけで物語がスムーズに進んでて読みやすい。読んでて何その発想?どんな世界で生活送ってたら出てくるの?って設定があったからその辺は自分で呼んでくれよな。
特に気に入ったのは戦闘シーン。なんだこれ!熱すぎるだろ!?ベストセラーの少年漫画読んでる気分だったぜ!!決めゼリフと言うか、ヒーローが毎回言うような恒例のセリフ。アレ、良いですね。そのセリフがまた後々の展開に効いてくるから熱いんだわ。あっちぃ〜。まだ読んでない人もこれ読んで熱くなろうや。