異世界SFの最高峰

小説系サイトでは珍しい、物語の全てに納得感のある物語。

環境、地理、地形、国、人種、歴史、技術、そして人の感情。その全てが互いに複雑に影響し合い、雑多な世界を構築している。読むために、書くために作られたのではなく、あたかも初めからそこにあったかのような、本物の『異世界』の鼓動を感じられた。

そんな『異世界』で、現代からやってきた平凡な青年が、時に敵を殺し、時に人を救い、時に欲に溺れる。絶対的な正義など存在せず、自身の信じる正しさを求めて戦場を駆け抜ける。祖父から受け継いだ狼の意思を継ぎ、信念を貫くためにその牙を剥く。彼は確かに息づいていた。

所謂なろう系では、安易な強さは数あれど、この物語は真の意味での『人の強さ』が描かれているように思えた。ここまで読ませる作品はそうはない。ぜひご一読を。


P.S.変に小難しく書いたけど、めっちゃ簡単にまとめると超面白い!!!みんな読んで!!