結婚することになった。


 彼らは片方がそう思ったら決定なのだそうだ。


 失恋させるなんて傷つけること、想像もできないのだろう。加えて、年齢だとか種族だとか性別だとか全く考慮しないで、重婚もありなのは、逆に愛がないんじゃないかとも思える。


 ともかく、あの娘と結婚する。


 こちらとしては責任を取る形だ。


 ピースリアンで初めての殺し、事故とは言えそんな危険な存在にしてしまい、本人も死にかけたとなれば、対応できる地球人が介護するしかない。


 節度を守れば、外交問題にもならないだろう。


 それで、デートがてらに社会科見学をしていた。


 地球人に科学知識の習得は不可能と判断され、今度は文化面での見学をさせてもらっていて、今日はどこぞの結婚式だった。


 親族友人は集まって、宣言を行い、ご馳走囲んでのパーティー、地球とほぼ共通だった。


 その中に用意してもらった席には伴侶となるガイドが一緒だった。


「まだ子供ですけど、頑張ってお手伝いしますね」


 彼女との結婚式はまだまだ先の話、それまでに逃げる口実を探して、それまでは利用させてもらうとしよう。


 地球人の邪悪さを隠してさっそく利用する。


「質問なんだけど、何で新郎新婦は裸で舞台に上がってるんだい?」


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ピースリアン 負け犬アベンジャー @myoumu

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