異世界へと誘いに来た女神様。もちろん、目的は読んで字の如く『異世界へ召喚』だ。しかし、後悔はして欲しくないという。今の生活に本当に後悔は無いか?それを捨ててしまって本当に後悔しないか?しつこく何度も聞く女神様。それには理由が。本物の女神は案外近くにいるのかもしれない。
いわゆる異世界ものの導入部分を広げたといった印象の作品。しかしながら凡百の異世界転移ものと本作が違うのは、案内役であるはずの女神さまが主人公の異世界転移をしぶる!これがカウンターパンチのようにぼくのツボへと刺さり、ぐいぐい物語のなかへと引き込まれていった。先の展開は実際に読んでいただくとするが、文字数の短さを感じさせない読み応えがある。そしてラストにあなたの感じる「思い」をぼくは共有したい。ぜひ読んで欲しい。