小学生が謎の生き物と関わって得た魔法で何かと戦う…昨今、王道とされる魔法少女ものです。
しかしながら、流行り物という印象を払拭してくれるのが、作者のキャラクターたちへの思い入れ、大切に書く丁寧さだと感じました。
キャラクターたちは小学生ですが、この物語で「小学生だから、ここまで分からないだろう」とか「小学生だから、こんな幼い考え方をするだろう」という安直に記号化された描写はありません。
寧ろ小学生だからこそ、ここまで考える、ここまで知っている事で、彼女たちの持つ純粋さや強さを表現し、一生懸命さを見せる事でキャラクターに命を布巾でいるように思えます。
物語はショッキングな事、陰鬱さを感じさせられる点もありますが、そんなストーリーであっても、彼女たちを応援したくなるのは、子供だましではない表現力にあるはずです。
流行に乗っただけの適当さがない物語、今だからこそ読みたい作品です。
このレビュータイトルに釣られて見に来ていただいた皆さん。
おめでとうございます! あなた方にはこの作品を読んで魔法少女になる権利が与えられています!
え? 胡散臭い? いいえ、本当です。いいですか、これから説明しますのでよーく聞いててくださいね。
まずはこの作品の主人公ですが、椎名結衣ちゃんという小学生の女の子です(小学生は最高だぜ)。その結衣ちゃんを魔法少女に変身させるのは、おしゃべりステッキのガーネット。こいつがめちゃくちゃいいキャラしてるんです! 気になりませんか?
冒頭、突如として現れたガーネットと、驚く結衣ちゃんのやりとり……そしてその後も、ちょくちょく展開されるほのぼのとしたキャラクターたちのやりとりは、シリアスな作品が多い魔法少女ものの中では少し変わったテイストを出しています。
しかも作者さんのキャラ愛の賜物か、どのキャラもとても魅力的で、特に主人公の結衣ちゃんはもうめちゃくちゃ可愛いですよめちゃくちゃ。
そんなキャラクターたちが縦横無尽に駆け回る世界は、あなたを惹きこむこと間違いなしです。まるで、自分も魔法少女になって結衣ちゃんと一緒に戦っているかのよう!
ほら、魔法少女になれますよね? まだ信じてませんか? とりあえず最初の方だけでも読んでみませんか?
【42話まで読んで、レビューです!!】
女子小学生:椎名結衣ちゃんはひょんなことから「本」に出会います。
その正体は、喋る魔法のステッキ「ガーネット」さんでした。
この物語は、魔法少女の話なんです。
魔法に、強化、異能力など、色んな人との出会いがありつつ、そして……。
人は「願い」によっては、狂わせる。
救いたい願いがあるのは、人の欲そのものであり、本能なのだ。
読みやすさや描写はもちろん。
ガーネットとの会話の掛け合いも面白いのですが、なにより「プリ〇マ☆イ〇ヤ」みたいアニメのような展開を思い出しました!
沢山の魔法少女物を見てきましたが、敵の存在もしっかりしていてワクワクですし、物語を進めるにつれて、少しずつ結衣ちゃんも成長しています。
そして、作者様と共に歩んでいるような……。
魔法少女と共に成長している作品だなって感じた、とても愛の溢れた作品です!