完結してないんですかねぇ?
王たりえるを表したオスカーと、魔女であり女王であったティナーシャの心を窺える、美しい短編でした。今回で登場した精霊術師についてお話など、ディテールが尽きることなく描かれるのもこの物語の魅力だと思います。遅くなりましたが、受賞おめでとうございました。
因習にとらわれた少女に、『選択肢を与えただけ』と言うオスカーが素敵です。問題があろうと、容易く越えられる実力があって。魔女相手だろうと、手を差し伸べられる彼は、やはりどこまでも王であると感じます。自身の持つ力を理解し、十全に扱う王と魔女の魅力を垣間見ることのできる、良質な番外編です。最後になりましたが、受賞おめでとうございました。