よくある展開の性別を変えてみた。
@parikane
第1話「温泉」
露天風呂で、想い人の裸体を思い浮かべた男は顔を赤くし、湯に口付近まで沈めた。
想い人の女の子が一緒に温泉に来る。しかも誘ってくれた事は嬉しかったが、まさか友達も誘ってたとは思わなかった。
男「はぁ...」
男友達「おいおい、俺まで誘われたのがそんなに嫌だったのか?まぁ、お前、女ちゃんにぞっこんだもな」
男「ばっか、ちげーよ!」
男友達「もしかしたら、覗きに来てたりして」
男「女ちゃんがそんな事するわけないだろ!」
男友達「でも女だぞ?するに決まってる。もし来たらお前そのまま告っちゃえよ」
男「はわわ...そんな事...」
男友達「じゃ俺が取ってもいいのか?」
男「だめ!」
男友達「なら早くする事だな、他の人に取られるぞ?あいつ地味だけど可愛いし」
男「う、うん。頑張ってみる」
男友達「おう!じゃ、今告っちゃえ」
男「え?」
男が振り返ると、露天風呂の入口付近にて、まるで突き落とされたように倒れている女がいた。
女の女友達が男湯を覗きしようとして、露天風呂の柵にバスチェアを並べて山を作り、それを登っていたのを止めようとして取っ組み合いになり転倒し、女だけ男湯に投げ飛ばされたのだ。
だが、男にとってそんな事は関係ない。あるのは、自分の裸体を見られたという事実のみ。肩まで浸かっていたので秘部まではみられてないだろうが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
男は顔を真っ赤にし、タオルで秘部を隠して女に近づく。
男友達「お?告白か?いけ!」
女「お、お願い待って。私は止めようとしただk」
男「問答無用だぁぁぁ!!!」
ドゴォーーン!!
女「きゃぁぁあ!」
女顔負けの綺麗なフォームで繰り出された男の拳が女の顔面をへこませながら、彼女が来たであろう女湯まで吹き飛ばした。
男友達「いや告白するんじゃねーのかよ」
男「だって恥ずかしかったし...」
男友達「はぁ...」
よくある展開の性別を変えてみた。 @parikane
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。よくある展開の性別を変えてみた。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます