介護業界への処方箋

 パーキンソンの母の面倒を見るために、介護系の資格を取ろうかと思った氷河期世代で無職のおっさんです。「介護」で検索して出てきたので、さっと読ませて頂きました。
 父も料理を覚えて食事を作ったり、片道2時間の専門病院への通院の送り迎えなどいろいろ尽力してくれています。が、彼の場合は性格的な問題で母の自己肯定感を損ねてしまう。そこで私の登場と相成ったわけです。

 やっぱり介護業界の人手不足は、過酷極まるものがありますね。そこでブラックな職場に殺されないための方策を考えてみました。

 まず、働く個人への負担が少ない職場を選ぶこと。私の場合、職場から帰った後に母の面倒を見る必要がある。余力を残せる職種じゃないとやってられない。夜勤のある職場など、もってのほかです。よって日勤で定時帰宅できそうなデイケア・デイサービス施設に狙いを定めるか。

 労働時間の短縮、個人への負担軽減は人手不足を解消するための最重要課題。そのためには、従来ひとりで回してたところを二人や三人で分担するワークシェアリングの推進。合わせて格安航空会社のように「やらないこと」の見極めが肝心でしょう。無理に予定を詰め込まず、施設の対応力を超える介護対象者を受け入れない。
 AK-47のごとく、余裕を持たせた設計で不測の事態に対処できるようにする。これで事故や虐待の芽を摘んでおく。

 スタッフが「介護業界なんてこんなもの」と現状に満足せず、無能な経営者やブラックな職場にさっさと見切りを付けることも大事。目の前のお年寄りを粗悪なオペレーションで虐げているブラック企業は、さっさと滅びていいでしょう。
 もちろん、一時的には潰れた施設が預かってた入所者が大変なことになる。そこを同業者間で分担して面倒見れるようなネットワークも必要。

 厳しい現実を知ることが、明るい未来をつくる第一歩。
 無能な経営者がのさばってる現状は、有能な経営者には千載一遇の好機です。もし有能な企業が大々的に時短や負担軽減を打ち出せば、そこに人は集まると思います。これで人手不足は緩和できる。

 大丈夫、敵の正体を知れば対処のしようはある。冬来たりなば、春遠からじ。