No.2

彼は意味を知らなかった…。


(こんな事、あっていいのか⁉︎こっちは告白したんだよ⁉︎)


ぐるぐると私の頭をまわる謎。とりあえず、その日は別れておいた。


(ええええええ…。)


なんで彼が意味を知らないんだ…知らない人がいるとは思わなかった…。

だって夏目漱石の立派で有名な例えだよ?知らない人が普通いるかな…。

まぁ、いてもおかしくはない…、人の個性として捉えておこう。


その日のLINE…。


カイト「宿題教えてー」

セア 「〇〇と〇〇。」

カイト「ありがとう!」

セア 「ううん。」


これだけ。いや、本気で?本当に何もわからないの?

思わせぶりな事、しないでよ…。


それから、水曜日の放課後は2人の時間になった。教室に誰もいない。


そして、ある時、私は意を決した。


とある日のLINE…


セア 「ねぇ聞いて〜。好きな人がバレそうでやばい〜。」

カイト「マジでwやばいねw」

セア 「マジでやばいwちなみに、誰だと思う?」

カイト「え〜、分からん。」

セア 「絶対知ってるwえっとね。」

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秘密の時間 @PONY_O

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