第269話 帰宅の途……。(21)

 彼女──。胡亥姫さまは、これといった守備兵を出した訳でもなく。学園と屋敷で悠々と呑気に苦労もせずに、優雅にお過ごしをされていただけと、言いたいところではあるのだが。


 まあ、彼女には別の任……。ある者が動かないかを監視する役目もあったから。何食わぬ顔で、秦学園をフワフワ、ブラブラ、己のキュンと締まった。小さなヒップをフリフリと、モンローウォークをしながら監視、観察、同行をみていたので、何とも言えない。言えないのだよ。


 だって仮に、その者が動く、ようならば、秦の黒騎士こと李信に報告──。


 でッ、その後は、男装の令嬢、召使いである趙高お姉さまと相談──。策を練り対処すると言うのが秦の黒騎士こと李信であり。楚呉の覇王である籍の命だったのだ。


 だから秦の黒騎士こと李信と対峙──。落馬をしてお尻を打った拍殿は不機嫌極まりないのだよ。


 籍の為に、自身は御自慢のお尻を打って、赤く染めているわけだからね。


 だから胡亥姫さまが己の主の膝をもらう。頂くことに対して不機嫌極まりないだ。


 拍殿はね。




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項羽と籍 かず斉入道 @kyukon

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