　だってさ、先程も少しばかり説明をした。加えた通りだ。

　皆も知っている。覚えている通りだ。

　覇王籍のクラスメイトの健司の、破廉恥極まりない行為に対して、胡亥姫さが不快、不満を募らせて爆発──。健司少年のことを憤怒しながら罵り、蔑み、荒々しい言葉と罵声を吐いた時に、籍が健司少年のことを庇い二人は……。

　そう、覇王籍と秦の皇女殿下である胡亥姫さまとが、一触即発状態へとなった。陥ったことがある事件なのだが。

　以前、生前とは違う。賢い鼓亥姫さま、負けるが勝ちではないが。あっさりと籍の話し、不満を、後の妃……。

　そう、まさに、今のような振る舞い。夫、主の不満や命令、下知は。今のように素直に聞き入れ、自身の殿の好感度を上げに成功──。

　今の地位を勝ち得たような物だから。今回も前回と一緒で、控えめな妃を装い。あっさりと籍の好感度アップ──！

　胡亥姫さまの主さまの、股、膝に座って良いぞと許可がでたのだ。

　今回の戦、戦場、陳勝（チンショウ）が兵をあげ、先陣をきり。長安へと向かう作戦を武信君こと梁さまがサポートをして、漢中王赤帝劉邦が長安の後方から攻め込むと言った作戦だったのだが。

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