第267話 帰宅の途……。(19)
だから胡亥さまは、「フフフ」だよ。大変に嬉しそうに微笑み、微笑を漏らし。御機嫌麗しく。
「あ~い。わかりました~。殿~。殿~」と。
自身の主さまの許へと、また舞い戻る。戻るのだよ。蝶が舞うようにフワフワと舞ながら。
でッ、己の主、覇王籍の傍までいく。辿り着けば。
胡亥さまの大事な愛おし主さまが、己の膝をポンポンと叩く。叩いているのが、胡亥姫さまの漆黒色の宝石のように輝く瞳に映る。ここに座れ、胡亥とでも言わんばかりな様子で、籍は己の股をポンポンと叩くから。
胡亥さまはまた、『ふふふ』と、微笑みを漏らしながら。己の主、籍の股、膝へとチョコンと座る。また居座る辺りは、流石籍とは同じクラスの者同士と言った感じだよ。
胡亥姫さまは、己が愛する殿の癖を良く知り尽くしている感じに見える。見えるからね。
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