自由抒情詩第二

教えてほしいよ 道しるべ

どこに向かおうとしているのかを


ブランコに揺れる君の残像は

薄れゆく霞に映える過ぎ去った日々


いいえ


未来に繋がれていくバトンなら

あの子は きっとまた遊ぶのでしょう


淡い瞳の少女に恋をした 思い出の記憶に憧れて

遠い昔に宝物を埋めた 軒下の小さな花壇に

遺跡で拾った新しくて古い 懐かしき追憶で

目が覚めた時に 泣いていた――夢の物語は忘れていて


ただ この涙が 喜びか哀しみか

日溜りに理由を見出だしたい


いかなる蔵書も賢人も 君の全容は話せない

そして彼らは空想で 君を知ることをするなと言う


ではいったい 私は何に基づいて

君を語ればいいのだろう


浮かぶ疑問を勇気に変えて

新世界に踏み出す一歩を越えたい


だから天使たちよ お前たちに言おう


彼女らの ただ純粋なだけの幻を追い

勝手な幻想を育てないで戴きたい

思い込みで翼を剥奪する前に

その翼で飛ぶ可能性を残しておいて欲しい


無垢な笑みが眩しければ せめて認めよ

光があれば影も差す その当然の理を


ああ 死よ 悲しみよ 愛の絆よ

なぜ君らは矢を放ったのか

教えてくれよ 偉大なる先人

都合よく残された記録だけではなくて……


砂漠とオアシスに まだ 雨が降っていた頃に

同じ場所でずっと―― 指をくわえて待っている

あの少女にもわけであげてください


僕は花を育てますから

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自由叙情詩 碧美安紗奈 @aoasa

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