『小さなお話し』その17

やましん(テンパー)

『星喰い』

 アンドロメダ星雲よりも、もっともっともっと遠い、とある星系からやって来た彼らこそは、『星喰い』とか、『スター・イーター』とか言われる恐るべき存在でありました。


 彼らは、ほぼ、一つの大き目な太陽くらいの寿命を持ち、非常に進んだ文明を誇

っておりました。


 おまけに、非常に、たいへん、すごおおく、巨大だったのです。


 どのくらい巨大かと言うと、ひとりの大きさが、太陽系の直系よりも大きいくらいはありましたのです。


 困ったことに、その姿は通常の光では見えない素材で出来ており、宇宙船もそうでした。


 しかも、彼らの主食は、『星』でした。


 と、ここまで、材料がそろったら、あとは、もう、とにかく、来てほしくない、と、言う以外には、ありません。



     ☆       🌌      ☆



 彼らは、適当な太陽系を見つけると、地引網みたいな特殊な器具でもって、ぞらっと、大きなガス惑星も小さな岩石惑星も、衛星も、小惑星も、そのかけらも、みんな掬い取り、輪切りにしたり、刻んだり、調味料にしたり、ガス・ジュースにしたりしたうえ、さらには、おみおつけにしたり、てんぷらにしたり、かばやきにしたり、場合によっては(つまり、素材が良ければ・・・)生のまま、刻んで、お刺身にしたりして、食べたり飲んだりするのです。


 でも、宇宙は広い。


 滅多に出会うことはないのです。


 隕石が、あなたのお家を襲う確率よりも、ずっと小さい危険性しかありません。


 交通事故や戦争の心配をした方が、はるかに、ベターです。



      🌏     🌌     ☆     🌠



 しかし! ある日。


 ついに彼らは、わが、太陽系を発見しました。


 彼らは、その惑星の中に、滅多に見ない、希少な惑星を発見しました。


 それは、じっつに美味しそうな、キャンディーみたいな惑星です。



     🌎         🌏       🍭       🌏



 

 というわけで、このお話は、その先、進めなく、なったわけなのです。




    *********************  🌏 = おしまい









 





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