わたしが体験した不思議な話

作家の訃報

　2024年3月29日、主にＳＦを書いていた作家の山本弘氏が亡くなった。

　いろんな点で注目していた方なのでショックだったが、わたしがこの訃報を知った経緯が奇妙だった。

　同年4月5日。わたしは山本弘氏の訃報に気づかないままに、彼が亡くなったという夢で朝目を覚ました。

　夢の中では2025年の日付まで出て、昔予知夢のようなものを見たことがあるわたしは、縁起でもないなと思いながらも正確な日時を記憶できていなかったので、また寝てみれば何かわかるかもしれないと思い再び眠った。

　すると今度は、2024年の4月3日と日付を見て目が覚めた。

　もう過ぎてるじゃないかと、慌ててX(旧Twitter)を開いてずっと更新の停まっていた氏のアカウントを覗くと、4月4日にご家族による訃報が投稿されていた。

　過ぎてから夢で見たので予知夢ではなく、超常現象に分類するならシンクロニシティに該当するのだろう。

　もっとも亡くなった日付自体は3月29日だし、たぶん先に知った人が前日に山本弘氏について触れた昔のわたしのツイートをなぜか今さらいいねしていたのを確認して不思議に思ったこと、山本氏が長年脳梗塞で闘病中なのは知っていたこと、最近身内が死にかけたことが頭にあったこと。などが影響してそうした夢を見やすい状況にはあったのかもしれない、山本弘氏の夢を見たこと自体初めてだが。