自分軸
私は他人にはなれないし、他人も私にはなれない。
私は私でしかなくて、そのように生きることって美しいなぁと思う。
でも、日常生活、がんばらなきゃいけない時がある。テストとか、検定とか、受験とか。嫌でも今しなきゃいけないことがある。
そこで、力になってくれるのが他人だと思う。憧れ、あるいは嫉妬、焦燥。その力は異常で、精神的に不可能を可能にする。本来の目的とは違うことへの盲目的な執着。自己目的化になってしまうこともある。
でも、しなきゃいけないことって誰が決めたんだろう。
例えば、私は高校3年生だけど、大学に進まない予定だ。だから周りが受験のために猛勉強している話を聞いて焦る必要なんて、本当はないんだ。
その代わりに私が決めた進路のための勉強をする。テストには出ない勉強。それでいいじゃんか。それなのに、常に大学受験科目の勉強に追われている感じは何なんだろう。
いつからか、基準が他人になってしまった。
私の中の、もう一人の自分が私に、ある他人に同一化するよう強要する。その他人の生活に合わせることを無意識下で自ら選んでいる。同一化しようとするほどの人物なのだから、それなりに優れていて、極端な生活の場合が多い。
今まで、そのような生活で上手くやってきた。憧れ、嫉妬、焦燥が力になっていた。受験はしなくても定期考査で良い点を取るに越したことはない。
けれど、そのような生活を続けていると、自分の行く先の方向が分からなくなってしまう。何より、疲れてしまう。
勉強は好きだけど。焦ることでそのうち、それが嫌になってしまうなら本来の目的が失われる。さらに、同一化の対象がなくなった瞬間、何を目安に生活すればいいのか分からなくなってしまう。自分の軸がないから。
他人と励まし合うのは良いことだと思う。でもそれは、それぞれが目的を持っていて初めて、効果を生むのだと思う。
以前に、「自分軸ってわかる?」と聞かれたことがある。私は分からなかった。
その人はソクラテスのような人だった。
自分軸ってそうゆうことなのかも知れない。どうだろう、分からないけど。
まずは他人を軸に生きることをやめる努力をしてみようと思う。他人軸は漠然と分かったけど、自分軸はまだ分からない。
今後、軸を意識して生きるならば。それは自分にとって永続的、絶対的な価値があるものがいい。
JK徒然草 雨野瀧 @WaterfallVillage
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