青春ってなんだ

青春って終わるから美しいんじゃないかな

終わるって分かっていて、嫌だ終わりたくないと踠きながらも時間は平等に流れていって……(いや、幼少期も青春期もその後も時間の流れ方は違うように思えるけど)いずれ大人になって、青春は過去のものになって、それをあっさりと受け入れて、あっという間に年老いてしまうんじゃないかなぁ。まぁ私は大人じゃないから分からないけど。


だいたい思い出の写真って、学祭の時だったり、タピオカとだったり、何か特別なことをした時に撮るのがほとんどで、廊下とかトイレとか、通学路の自動販売機とか、駅のエレベーターとか、なんでもないものって見過ごしてしまう。でも10年後これらのなんでもないものを再び目にしたときに懐かしい気持ちで泣いてしまうんじゃないかとも思う。


人生って80歳くらいまで生きると考えると、すっごく長くて、今の4倍以上も生きるのかと気が遠くなる。今この一瞬も80年の記憶のなかに埋もれて、ちっぽけなピースになっていくんだろうと思うとやるせない。

だから私は人生が30年と仮定している。私は30歳で死ぬんだ!って。

そうすると一気に気が楽になって、17歳の私はもう人生の半分以上を生きていて、後は下り坂で思い出作りで、走馬灯の取材なんだって。

この計算でいくと、18で高校卒業して働き始めて、25歳くらいで結婚して専業主婦になって並の家庭を築きながら病気にでもなって死ぬ。私としてはこれで完璧だ。まぁ分からないけど。年金とか払うようになったら30歳で死ぬなんて勿体ない気もするけど。


「高校生のうちにやりたいことリスト」「人生で一度やりたいことリスト」がある。それをひとつずつ遂げている。自分の無能さに気圧されたりしながらもなんとか生きて、やりたいことを達成している。時には考えてもいなかった大きなことを経験する。


人生も青春みたいに限られた時間だと思うと、一瞬一瞬が大切で愛おしく思えて、何かに打ち込むとか打ち込まないとか、後で振り返って「輝いていたな、楽しかったな」って思えるように生きたいと思う。


これは私の青春という概念がそれなりに充実しているから言えるのであって。恵まれた環境と、周りの人とに日々感謝。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る