第2話愛くるしい。

ーーー 愛が、溢れすぎていて

愛嬌満点だ。この行動は、何者にも変えられない。ーーー



 待ちわびていた茶髪の女性は、愛くるしいばかりのショートカットのリアクション全てに、


( やっぱり好き。 )


と思いながら、ショートカットの女性にこう話した。


『 本当に待っていたよっ。 』


 待ちわびていたからこそ、ポロポロと出てくる言葉が吐き出される。


『 えーっ、(もう)一体何で遅れたのっ?? 』


 と肩を叩き、叩き話した。

ショートカットの女性は、茶髪の女性に言った。


『 あっ、寝坊した。 』


と間の抜けた言葉がポンつと、返って来たかと思えば、茶髪の女性の腕をひねって上目遣いで、目の中を覗き込むようにこう話した。


『 むつけるよっ。 』


 と言うとショートカットの女性は、(涙を浮かべるぞ。)と言わんばかりの表情を匂わせて茶髪の女性は困惑するかと思いきや、 


『 あーっ。痛い。甘えたいのね。はい、はいつ。わかりました。 』


 と受け流した。全く持ってショートカットの女性の攻撃は茶髪の女性に効かない。

 茶髪の女性の得意ポーズが始まった。ショートカットの女性を

お姫様抱っこをして、駅のホームから改札口へと茶髪の女性は、歩き出した。


 二人のドラマの一部を見て、一部しか見ていない人にはわかりづらいだろうが、すべてを見ると( ラブラブレズカップル )に第三者目線で傍から、見えてしまう現象が起きる。

 ブーイングするショートカットの女性をお姫様抱っこして茶髪の女性は妬まれ、見てみぬふりをする駅の待ち人達に惜しまれながら駅というステージを出た。


 彼女らは又やって来るだろう。


明日、またラブレズカップルは駅の改札口から離れた一階に有るタクシー乗り場のエントランスに、彼女らはまたラブカップルらしく吐息を出していた。


ーーーそう、あのタクシー乗り場の柱の影でーーー




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駅の待合室 猫探し(マカ) @sk07180426

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