第3話放課後に女子と歩く予定

翌日。

教室は賑やかだ。

男女で固まって楽しそうに会話を弾ませていたり、男子同士、女子同士でファッションやゲーム、恋ばななどで盛り上がっている。

三葉さんが話しかけてくれる。短い髪で、髪型はウルフカットの女子。

ひとあたりが良さそうで、話しやすい彼女。

「おはよう、滝本君。神奈川に引っ越してきたって言ってたけど、地元はどこなの?」

「地元は石川県です。楽しいところがあったら、教えてほしい...なぁと。よろしくお願いします、三葉さん」

小さく手を振り、軽く肩を叩いてきた。

「そんなにかしこまらないで。滝本君。透でいいよ、私のことは。楽しいところかぁ、時間があるなら今日の放課後はどう?」

「時間はあります。ぜひお願いします。透...さん」

「じゃあ、放課後に一緒に行こっ。友達も一緒でいいかな」

「無理を言ったのは俺の方なので、透さんに着いていくだけです」

「タメで良いのに、滝本君。放課後、よろしくね」

「はい」

三葉さんは友達のもとに戻っていく。


チャイムが鳴り、担任が教室に入ってきて、挨拶を交わした。

朝のSHRで入部届けの紙を配られる。

「二里波高校は必ずしも入らないといけないとはなってないけど、なるべくどれか部活に入った方が楽しい生活を送れるかも。兼部もできることはできるけど、大変だからね。良く考えてね。基本、入部は来週までに決めてね。いつ入部しても良いけど、ちょっとした面接があるかも」

担任の説明が終わり、短い休み時間になる。


授業が始まる。授業というか、進め方や評価など、説明をして、教師の自己紹介や世間話などで、授業という感じではなかった。


昼休みに入り、二人の友達が誘ってくれた。二人とは親睦会で、仲良くなった。

共通の話題で盛り上がる。

自販機で紅茶を買う。二人は、コーラを買う。話題は主に地元の話だった。


放課後、三葉さんと後ろの髪をヘアゴムで一つに纏めている腰の少し上まで髪が伸びている女子とやんちゃそうな女子が近づいてきて、三葉さんが声をかけてくれる。

「行こっ、滝本君。一人誘ってないんだけど、ついてきたの。ごめんね、滝本君」

「いえ、謝られることは何も」

やんちゃそうな女子がそうらしい。

「三葉さん、そんなこと言わないでよ」

「行こっ、みんな。早くしないと暗くなるよ」

三葉さんが走り出し、三人は追いかける。

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俺の瞳に映る美少女は儚げ 闇野ゆかい @kouyann

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