過去編が長すぎる。主人公の女の子が出てこない期間が空きすぎて、途中からよく分からなくなってきてしまいました。
幼い頃に母を失った主人公。力ある者にしか使えないという母の形見を背に、今旅立つ、異形のモノを倒すために。まだまだ先は長いですが楽しみです。
もっとダークファンタジー感マシマシでいっそのこと残酷描写と暴力描写がほしい。難しいと思うが、何とも言えない(救われない思いを引きずるような)読後感に浸れるように仕上げてほしい。個人的には蟲をテーマにしたアニメで有名なものがあるのでそれを参考にしてみてはいかがだろうか。もっと複雑な心情になる読後感がほしい。それ以外は本当に満点。
他の方も仰っている通り、作者様のネーミングセンスが抜群です。植魔虫(しょくまちゅう)、花輪刀(かりんとう)……さらにルビでも魅せてくれます。語りたいのですが、これは実際に読んで頂きたいと思います。さらにそこに組み込まれる手に汗握る戦闘シーン!息を飲んで読み耽ってしまうこと間違いなし。といいますか……『母の形見を手に、少女は旅立つ』この展開に惹かれないファンタジー好きはいますか? いやいない!
食物連鎖の頂点には人間並びに、〝植魔虫(しょくまちゅう)〟と言う、生物がこの世界には存在する。それを断ち切れるのは花輪刀(かりんとう)を持つ者のみ。人里離れた場所で暮らす桜花は、祖父と穏やかに暮らしていた。だが、夜は動きが緩慢になるはずの植魔虫が襲いかかってきて…!?