あとがき

 そんな訳で今回のテーマは魔法少女です‼

 初めましてやお久しぶりの方、どうも東雲良と申します。

 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。


 元々は別のサイトに投稿していたキャラクターが膨らんで、おっこれもう一つ別のシリーズが書けるぞ、となって出来上がっていった物語ですが、まあそれはさておき。

 さあ魔法少女といっても色々あるぞどうしよう? 実は詳細な説明があるマジックガールってあまりないんですよね。そして詳細な説明があったらあったでそれを参考にすると非常に物語が似ていってしまう……と悶々としたのを覚えています。

 最終的に一番参考になったのは、日曜日の朝なんかにやっている子ども向けアニメ。……いいえ子ども向きと断じるのはもはや野暮か。アニメはみんなのものですものね‼ ともあれ、それら多くのシリーズに共通していたのは、魔法少女に相棒がいる、変身シーンがある、独自の武器がある、そしてどこから来ているのか少しだけあやふやな敵がいる、などでしょうか。

 はい、もうお分かりですね。暗躍部隊『マーメイド』は非常に危うく、どこからの刺客なのか徹底的に分からない、という辺りに共通点を意識してみました。相棒についても科学のサポート役といったら私の大好物のAIだっ! とトントン拍子で決まっていった訳で。上手くいったかのジャッジは皆様にお任せします。


 そして魔法少女と同じくらい重要なテーマが科学です。

 素直に魔法少女で勝負せずに科学を絡めたのは、私自身が魔法の物語を書いた際に大失敗している苦い思い出があるからなのですが、意外とこっちで正解だったかな、と思っています。

 この宇宙ではあり得ない、質量保存とエネルギー保存の法則をぶっ壊して街を縦横無尽に駆け回るストーリーを目指してみました。一番手応えがあったのは、やはり『マーメイド』の中で最も詳細を描いたクセニアとの水中バトルですね。あそこで興奮なさってくれた方、気が合いそうです。

 一方で科学を調べていくと、流石にロマンがたくさん詰まっていますよね。趣味の種というか、私の食指の元というか。おそらく、『きっと絶対にまだ見つかっていない法則や技術があるはず』という根拠ゼロにして確実な可能性に全身が持っていかれそうなほどに惹かれているようです。四章までで全ての謎を解き明かす事ができた魔法少女ですが、終章のために父の死の謎以外にももう一個あっても良いよね、という温度感がありました。

 なのでシェリーを追い詰めるシーンも少し尖らせてみました。今まで全てのテクノロジーについて説明してきたのに、ここだけブラックボックスにしてしまって大丈夫なのか……とずっと不安に思っていましたが、いかがでしたでしょうか。


 とにかくたった一つの目的だけを貫き、勝利を摑み取った女の子の物語。

 私自身、女性の主人公を書くのは初めてでしたので、右も左も分からない中、ゴールに向かって突き進んでみましたが、楽しんでいただけたのであれば幸いです。

 嬉しい感想などがあれば、きっとこの魔法少女も続編がありますよっと。


 では、愛する父親のために全力で闇に立ち向かった少女の物語は、この辺りで筆を置かせていただきます。

 皆様には感謝を。ありがとうございました。

 どのような形でも、また私の作品がお目に掛かる事がありますようにと願いつつ。


 やっぱり大切な人と喧嘩すると主人公の魅力が上がるような?

 東雲良

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科学で作る魔法少女 東雲 良 @NVL_CAMVAS

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