王子様を必要としない物語

美人に見えても、他人にはわからないコンプレックスや苦悩を隠している人は少なくないし、
容姿はどうあれ、自分に十分な満足と喜びを感じて生きている人もたくさんいる。
考え方次第と言ってしまえばそれまでだが、きっと、境遇や幸運に恵まれる以上の深い意味が人生にはあるのかもしれない、
幸せは歩いてこないし、もしかすると探しに行くものでもなく、気づいたらそこにあるもの、そんなことを考えさせられる物語。

白雪の言葉には、違和感を感じるところも少なくなかった。
必ずしも否定的な意味ではなく、視点が違うとこうも受け取り方は違うものかと、いくつかの章は興味深く読み返した。

全くの余談、そして人にもよりますが、男性の方は、容姿や性格に代表されるスペックよりも、案外、その人を幸せにしたいかどうか（あるいは是非もなくそうせざるを得ないか）によってパートナーを選んでいるケースが多いように思います。