応援コメント

第12話「たったひとつの自信」」への応援コメント

  • はじめまして。天上杏と申します。
    かねてよりサンダルウッドさんの描写力には敬服していたのですが…いやあ、この回は痺れます。
    端正な文体に情熱が迸っているのがビリビリ伝わってきます。
    絶対に譲れないモノを“懸けている”文章です。

    『そして何より、私は碁を打つ上で"自分らしさ"を表出することにこだわっていた。ほとんどそれだけを目指して碁を続けてきたと言っても過言ではない。日常生活において発揮し切れない積極性やオリジナリティやクリエイティヴィティといった正の要素を盤上にぶつけることで、自分という人間のアイデンティティを確かめてきた。』

    私は麻雀が趣味なのですが、今まではなぜ自分が麻雀を打つのかを上手く言語化できませんでした。
    サンダルウッドさんの小説に出会い、ああ、こういうことだったのか、と腑に落ちました。
    ギャンブル要素のある麻雀と囲碁は本来比べ物にならないかもしれません。
    でも、これから打つ時は、背筋を伸ばして卓に着けそうです。

    この作品に出会えてよかったです。
    今後も楽しみに読ませていただきます。

    作者からの返信

    天上さん、コメントありがとうございます!
    これ以前にほかの作品も読んで下さって、ありがたいです。

    この第12話を書き上げた時に、投稿できたら死んでも良いと思いました。大げさではありますが、それくらい満足のいく内容なので、こうして感想をいただけたことをとても嬉しく思います。

    麻雀も囲碁もほかのあらゆる競技でも、それに懸ける感情に優劣も大小もないと思います。
    趣味として勝ち負けを気にせず楽しむのも良いですが、本作の主人公のように(ただの趣味なのに)人生を賭けるぐらいの熱量をもって挑むのもまた、良いことなんだろうなと感じます。私の文章を読むことで、趣味に対する向き合いかたを考えるきっかけとなったようで嬉しいです。

    本作、囲碁に馴染みのない方には読みづらい箇所も多いかと思いますが、そういう部分は適当に読み飛ばしつつ、雰囲気を味わっていただければ幸いです。
    また、お暇なときにでもよろしくお願いいたします。

  • 「個」が表出する場を、誰しも求めている。自分にしかできない何かを、自分から絞り出す。その瞬間の熱量を確かに感じました。

    かっこいいです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    個性というものは誰しも持っているはずですが、おもてに出そうと思ってもなかなか状況や手段などが合わずにしり込みしてしまう場合もあるでしょう。
    日常生活においては手抜きや妥協により個性の表出を諦めかけている主人公が、誰にも負けない情熱を絞り出して発した布石作戦。
    1103が囲碁をご存知かどうかわかりませんが、その熱量を感じて下さって恐悦至極です。

  • 超越者。

    作者からの返信

    全てを悟ったものだけが辿り着ける境地ィィィィィィ

  • 『他人よりも自分のほうが優ると自信を持って言える何かがたった一つでもあることで、人は今よりも強くなれる』

    同感です。それに、投稿できたら死んでもいいと、思えるような文章を書けるっていうのも、すごいことです。

    第12話は、力を感じる回で、とても良かったです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    『』の文章に、この作品のメッセージを凝縮したと言っても過言ではないですね。共感して頂けて嬉しいです。
    死んでもいいは大げさですが、仮にこれで自分の執筆人生が終わったとしても悔いはないと思える文章ですかね。

    この対局が終わるとまたしばらくゆるい展開が続きますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。

  • なるほど。《戦っている》文章ですね。
    ただ、死ぬにはまだ早いですよ。笑
    試合は終わってませんからね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    戦っている文章、そうかもしれませんね。
    主人公・池原悦弥が囲碁を打つ上での心情や囲碁との向き合い方を激しく描写することで、彼がただの自堕落な男ではなく、これまでの人生で積み重ねてきた誇りや信念があることを主張したくて、こういう書き方をしました。その辺を感じてもらえていたら嬉しいです。

    次のエピソードで対局が終わるので、それまでは生きていますか(笑)