紫煙を燻らせて不死の街・池袋チャイナタウンで炎を奮うハードボイルド

5-13まで読みました。

面白いです！　大好きです！　最高です！
カクヨムでは★3つしか入れられないのが不服に感じる程に良いです！

まず文章。
情報を多分に含みながらも、非常に読みやすく美しいです。
情景描写もアクションもありありと想像しやすいです。
飯テロまで上手いので凄いです……！

次にキャラクター。
老若男女が須らく生き生きとして筋が通っています。後から分かる事情に納得がいったり、言動が自然に感じられたりしてストレスフリーで楽しめます。
特に火葬屋の面々はタバコやライターや戦い方に拘りが感じられて堪りません！

最後に設定。
キョンシーですが、複雑な設定です。御札をつけてピョンピョンなイメージ程度しか知らない私にはゾンビもののように感じられました。
キョンシー自体の複雑な設定を使いこなす技量に驚きました。また、その設定から生じる切なさが胸を締め付けてきます。
「ある日突然ある場所が人が死んだらキョンシーになってしまったら日本はどう対処するか」という俯瞰的な見せ方もあり、世界観の広さに驚きました。
また五行思想やジークンドー等の中華要素がその分野に明るくないものでも分かるように丁寧に多く含まれています。でも、紫煙を燻らせるハードボイルドも貫かれていて唯一無二の面白さを生じさせています。

これからこの世界がどうなってしまうのか、楽しみにしております！

あと、リュィちゃんと翡道さんとサロメさんが特に好きです！