アカシックレコード・エクスプローラ

大手IT企業がアカシックレコードを検索できるようになってから50年ほどが経っていた。
アカシックレコードの検索によって、ビッグデータ解析、歴史研究、犯罪捜査などの様々なジャンルで飛躍的に技術の革新が進んでいきつつある――そんな時代。
主人公、オクト・クルークは大手4社のアカシックレコード取扱い企業のうち一社に属する、"アカシックレコード・エクスプローラ"だ。
現状、アカシックレコードの検索に最も適したツールは人間の脳であるとされている。
その人間の中でも特にアカシックレコードの探索に優れた脳の作りをしているとされ、それを生業とした者たち。
彼女を含む彼らは、今日も"すべて"のあるアカシックレコードから、人の思惑に巻き込まれて、人の求める情報を検索していく――。