服毒ライフb
愛情に色があるとしたらきっと黒だろう。何もかもが愛の名の
幸福の意味を調べるための辞書をどうやっても開くことができないから火をつけて燃やした。一瞬の熱だけが生きている実感で、だからもう生まれてこないほうがよかったとうそぶく。そうさ、いつだって毒杯を仰ぐ。でも。狂おしい酩酊感に溺れながらまだ発狂できない。
クレヨンで描いた未来図。隅から隅まで真っ黒な画用紙。わかってる。子宮のように温かいモラトリアムはずっと前に終わっている。人生、と名付けられた紙片をばら撒いてどこへ行くというの
小さな唇がささやく。ピラニアになって生きたい。獲物を喰らうだけ。それだけ。
奪う側でないと生きていけないから、適切な致死量が君を人間にする。それを人間と言っていいなら。
拾い上げた人生のかけらを再編する ささやか @sasayaka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。拾い上げた人生のかけらを再編するの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます